三木里駅
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テンプレート:駅情報 三木里駅(みきさとえき)は、三重県尾鷲市三木里町にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅である。
当駅から新鹿駅までが紀勢本線最後の開通区間(1959年、昭和34年)である。
駅構造
地上駅。かつては相対式ホーム2面2線の構造であったが、2005年4月10日にそのうち北側の線路が使用されなくなり、列車同士の行き違いのできない1面1線の棒線構造となった。のりばは駅舎側から1番線、2番線とされており、1番線に新宮方面、2番線に多気方面の列車が発着していたが、それからは旧1番線に両方面の列車が発着している。旧2番線の線路や旧2番ホームにあった待合所は既に撤去されており、ホームのみが残っている。両ホームを結んでいた跨線橋は、棒線化以降も2番線からの入口部分のみ金網でふさがれた状態で残っていたが、のちに撤去された[1]。
尾鷲駅管理の無人駅。開業時からのブロック積みの駅舎がある。駅舎内部の待合所にはシャッターが閉じた状態で窓口が残っている。
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 150 |
1999年 | 135 |
2000年 | 120 |
2001年 | 111 |
2002年 | 96 |
2003年 | 85 |
2004年 | 86 |
2005年 | 81 |
2006年 | 81 |
2007年 | 79 |
2008年 | 70 |
2009年 | 68 |
2010年 | 70 |
2011年 | 70 |
2012年 | 74 |
駅周辺
付近の紀勢本線は複雑なリアス式海岸に沿って走っており、それぞれの入り江の最奥部にある集落同士をトンネルで結んでいる。この駅も賀田方の亥谷トンネルと九鬼方の名柄トンネルにはさまれた地点に位置しており、三木里の集落から見ると高い位置に駅が設けられた格好となる。
駅から坂を下って300メートルほど行くと八十川の河口に開けた三木里の集落である。三木里には尾鷲市立三木里小学校、尾鷲市立北輪内中学校(平成17年閉校)、北輪内郵便局、尾鷲警察署三木里駐在所、尾鷲市役所北輪内出張所などがあり、三木里海水浴場も近い。
バス路線
- 八鬼山線
- 瀬木山
- 三木浦
- ハラソ線
- 瀬木山
- 梶賀
歴史
- 1958年(昭和33年)4月23日 - 国鉄紀勢東線の九鬼駅から当駅までの開通に伴って開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 当駅と新鹿駅との間が開通、またこれに伴う線路名称改定により、紀勢本線所属となる。
- 1983年(昭和58年)12月21日 - 無人化[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道の駅となる。
- 2005年(平成17年)4月10日 - 交換設備撤去、2番ホーム使用停止。