コロンビア氷原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コロンビア氷原(コロンビアひょうげん)とは、カナディアン・ロッキーに存在する広大な氷原である。
概要
コロンビア氷原は、北アメリカ大陸の大陸分水界に跨って存在している。氷原の面積はおよそ325 km²。氷の厚さは最大約350mである。1年に7m以上の雪が降る。ただし、近年は氷原から流れ出す氷河の規模が縮小する傾向にあるなど、変化の兆しが見られる。
氷原の周りはコロンビア山(3747m)などのカナディアン・ロッキーの高い山に囲まれているものの、氷原の一部はテンプレート:仮リンク[注釈 1]から見ることができる。なお、この氷原の存在は1898年に、ジョン・ノーマン・コリー(John Norman Collie)とハーマン・ウーレイ(Hermann Woolley)とが、アサバスカ山の登頂の後に報告した。
なお、この氷原は一部がバンフ国立公園の北西端とジャスパー国立公園の南部に当たっている。
氷原から流れ出す氷河
この氷原から流れ出す主な氷河は以下のものがある。
- アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)
- キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)
- コロンビア氷河(Columbia Glacier[注釈 2])
- ドーム氷河(Dome Glacier)
- スタッドフィールド氷河(Stutfield Glacier)
- サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)
そして、コロンビア川、ノースサスカチュワン川、アサバスカ川がここから流れ出している。