東京都道431号角筈和泉町線
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東京都道431号角筈和泉町線(とうきょうとどう431ごう つのはずいずみちょうせん)は、東京都新宿区と杉並区を結ぶ特例都道である。甲州街道(国道20号)と完全に平行に走っており、甲州街道の交通量の分散にも役立っている。 和泉給水所から淀橋浄水場を結んでいた玉川上水新水路の跡を埋め立ててつくられたため、水道道路と呼ばれている。角筈は現在の西新宿と新宿駅近辺の旧地名。
かつての水路が埋め立てられて整備された道路であるため、現在は地下に水路や大きな水道管がある訳ではない。ただし沿道給水のための水道管は埋められている。
起点・終点
- 起点 西新宿交差点(国道20号)
- 終点 和泉二丁目交差点(東京都道413号赤坂杉並線)
通過する自治体
経路
道路の特徴
玉川上水新水路は和泉給水所と淀橋浄水場とを一直線で結び、土地の高低は土手を築いて調整して水路を作ったため、その跡地を利用した水道道路は一直線で、土手を取り去った中野通りとの交差点付近を除いて起伏もほとんどないのが特徴である。
また、水路を横切る交通を維持するため水路には16の橋が架けられ、土手には3つのトンネルが穿たれて、橋には淀橋浄水場側から順次番号が付けてあった。ちなみに二号橋は十二社通りとの交差点の位置に、三号橋は山手通りとの交差点の位置にあり、環七通りとの交差点の位置には十五号橋があった。そして、六号橋を通った道路には六号通商店街が、七号橋跡にはバス停「七号通」があり、十号橋を通った道路には十号通商店街があって、今にその名をとどめている。また、中野通りとの交差点の位置にあったトンネルは、土手とともに取り払われて今は平面交差になっているが、他の渋谷区本町六丁目の帝京短期大学横にあるトンネルと、その東にあるトンネルの2つは今も使われている。