小田原提灯
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小田原提灯(おだわらちょうちん)は、提灯の一種。童謡「おさるのかごや」に登場する。
東海道の宿場町であった小田原では、旅人が携帯するのに便利なようにと、同地在住の職人・甚左衛門が、畳んだ時に胴の部分が蓋に収まるように作ったのが最初といわれる。
以下の特徴ゆえに、江戸時代に大人気商品となった。
- 同じ直径のリング状中骨による蛇腹形状を持ち、折りたたんでの携帯がしやすかった。
- 通常の提灯と異なり中骨が平たく、紙との糊代面積が大きいために剥がれにくく、雨や霧に強い。
- 作業工程が簡単なため、安価であった。
- 大雄山最乗寺の神木を一部材料に使い、狐狸妖怪に対して魔除けになると宣伝した。
毎年7月の第4土曜・日曜に『あかりの祭典小田原ちょうちん夏まつり』を行っている。 提灯の形を応用して、飲み終わった時畳んで小さく収納できるペットボトル『小田原ちょうちん・旅名水』を開発。