シヴ
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シヴ[1](テンプレート:Lang-non, シフ[2]とも)とは、北欧神話に登場する女神である。アース神族に属している。
『ロキの口論』序文によるとトールの妻[3]で、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第31章によるとウルの実の母[4]である。
『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』によると、美しい金髪を自慢にしていたが、ロキに悪戯で刈り取られてしまう。その後、ドヴェルグ族の「イーヴァルディの子ら」に、それを被ると頭にくっついて本物の髪の毛になってしまうという黄金製のかつらを作ってもらった。この出来事によって、スカルド詩などで黄金に対して用いるケニング「シヴの髪」が生まれたという[5]。
また『詩語法』では、「トールの妻」「ウルの母」「美髪の女神」などの他、「ヤールンサクサのライバル」というケニングも紹介している[6]。
古い記述が少ないため何の女神かはよくわかっていないが、本来は一族を結び付ける女神とも、牛と関係する大地の豊穣を司る女神・トゥルドだとも推測されている。
脚注
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参考文献
- 「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、谷口幸男訳、1983年。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。