リノ (ネバダ州)
テンプレート:世界の市 リノ (Reno) は、アメリカ合衆国ネバダ州北西部に位置する商業、観光都市。人口は198,300人(2004年)で州内の規模はラスベガスに次ぐ。また、ラスベガスと共にカジノ・シティとしても名高く、共に古くは鉱物(特に金)の集散地として栄えた都市である。
街の愛称は、“The Biggest Little City In The World”(世界で一番大きい小都市)であり、この名称は1929年に名付けられたものである。
歴史
市名は南北戦争で戦死した英雄ジェシー・リー・リノ (Jesse Lee Reno、1823年 - 1862年) に因む。一攫千金のためカリフォルニアを目指した者らが1858年に定住。翌年には近辺で金や銀が採鉱され大いに潤った。1868年にはセントラル・パシフィック鉄道の開通により、拠点都市として発展した。20世紀になってからは資源の減少などから鉱業は縮小し、至る部分に廃墟が見られるようになるも、なお、世界第3位、米国最大の金の産出地として存在感を呈していた。資源枯渇などで鉱業に翳りが見られると、1930年代に離婚手続きに関する州法が改定された。これにより、6週間滞在すれば相手の同意なしに離婚できるようになったため、離婚希望者が押しかけて「離婚の町」として知られるようになった。現在でも"go to Reno"は「離婚する」という意味で使われる[1]。1957年には天然ガスの爆発事故発生により、市街地は甚大な被害を受ける。
その後、リノが本格的に発展を遂げたのは1980年代、ネバダ州におけるインディアン・カジノの規制緩和に端を発するカジノの発展である。後に、州内ではラスベガスに次ぐカジノの名所としても知られるようになり、市内ダウンタウンのゲートウェイであったリノ・アーチは、いつしかカジノシティのシンボルにもなった。一方で、周辺に広がるシエラネバダ山脈の観光拠点としても発展を見せている。
地形
リノはシエラネバダ山脈西端のグレートベースンに位置する。当該山脈の谷間に位置するが海抜高度は約1300メートルとかなり高地にある。
交通
この都市へのアクセスは、リノ・タホ国際空港が一般的である。この空港を拠点とする、リノ・エアーという航空会社がかつては存在した。
また、サンフランシスコよりインターステイト80号を4~5時間ほど東に走行してシエラネバダ山脈を越えると、リノ市に到達する。周囲は眺望に優れるため、ドライブ、ツアーの名所となっている。
教育
ネバダ大学リノ校があり、学術都市としての一面も見せている。
スポーツ
毎年9月には、飛行機によるレース、リノ・エアレースが行われることでも知られている。2011年9月16日は悲惨な空中衝突で、観客死亡事故も起こっている。
2018年冬季オリンピック開催地に立候補する意向を示していたが、アメリカ・オリンピック委員会が2016年の夏季オリンピックでシカゴが立候補していることもあり、直後のアメリカの立候補は印象が薄れることを恐れたため、2022年の冬季オリンピックまでは立候補を見送る意向を示したため、立候補は却下となった。
脚注
関連事項
外部リンク
テンプレート:ネバダ州- ↑ "知っているとちょっとカッコいい英語の小ネタ 103 離婚するならリノへ行こう!?". マイナビニュース.(2012年12月1日)2013年8月3日閲覧。