双極子
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テンプレート:出典の明記 双極子(そうきょくし、テンプレート:Lang-en-short[1])とは、一対の正負の同じ大きさの単極子をわずかに離れた位置に置いたものである。和訳せずダイポールと呼ばれることもある。
双極子は、負から正の単極子への方向ベクトルとその大きさとの積で特徴づけられる。このベクトルを双極子モーメント(テンプレート:Lang-en-short[1])といい、このベクトルの方向との関係により指向性を持つ場となる。
一般に四極子のポテンシャルφは単極子のそれφmonopole の空間についての偏微分で表される[2]。
- <math>\phi \propto \frac{\partial}{\partial x}\phi_\mathrm{monopole}</math>
用いられる分野
電磁気学においては単極子が電荷である場合の双極子は電気双極子、磁荷である場合の双極子は磁気双極子という。
アマチュア無線のダイポール・アンテナ、気象におけるダイポールモード現象、原子核物理学におけるソフトダイポールモードなどでこの概念が用いられる。