チャーリーズ・エンジェル
『チャーリーズ・エンジェル』(Charlie's Angels)は、1976年-1981年にアメリカのABCネットワークで放映された1時間枠のテレビドラマ。
日本では、『地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル』の邦題で、1977年から1982年にかけて、日本テレビ系列で放映された。ケーブルテレビやスカパー!が開設された後には、AXNで度々全話放映されている(日本未放送の吹き替え無しも含む)。2013年10月5日よりDlifeも放送。
内容
チャーリーズ・エンジェルとは、チャーリー探偵事務所に所属する女性探偵のことである。時期によって顔ぶれは違うが、常勤しているのは3名に限られる。この探偵事務所には、他にはエンジェルたちをバックアップするジョン・ボスレーという中年男性しか出勤しない[1]。所長のチャーリーは、エンジェルとは顔を合わせる事がなく、常に音声でしか指示や連絡を取らない[2]。
身分を隠し、時にはコスプレ(変装)を行い、男顔負けの活躍(アクション)で事件を解決していく。原則としてチャーリーがスカウトした婦人警官がエンジェルとして起用されているが、最後のメンバーであるジュリー・ロジャースのみ例外で、事件に巻き込まれてから参加している[3]。
エンジェルの変遷・キャスト
役名 | 女優 | 声優(日本語) | シーズン1 (全22話) |
シーズン2 (全25話) |
シーズン3 (全21話) |
シーズン4 (全26話) |
シーズン5 (全13話) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サブリナ・ダンカン | ケイト・ジャクソン | 高林由紀子 進千賀子(日高千香子) |
○ | ○ | ○ | × | × |
ジル・マンロー | ファラ・フォーセット ・メジャーズ |
中村晃子 | ○ | × | (ゲスト) | (ゲスト) | × |
ケリー・ギャレット | ジャクリーン・スミス | 上田みゆき | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
クリス・マンロー | シェリル・ラッド | 小山まみ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
ティファニー・ウェルズ | シェリー・ハック | 清水石あけみ | × | × | × | ○ | × |
ジュリー・ロジャース | タニア・ロバーツ | 戸田恵子 | × | × | × | × | ○ |
以上の通り、全シーズンに登場しているのはケリーのみである。クリス・マンローは、姉のジル・マンローの代わりにシーズン2で加入、以後は最後まで登場した。サブリナはシーズン1-3までで降板、後釜はティファニーとジュリーが1シーズンずつ登場した。
- 男性レギュラー(全シーズン)
- ジョン・ボスレー:デビッド・ドイル (声: 富田耕生)
- チャーリー・タウンゼント(声):ジョン・フォーサイス (声: 中村正)
チャーリーはオープニング・ナレーションも兼任している。
スタッフ
- 製作総指揮:アーロン・スペリング、レナード・ゴールドバーグ
- 企画:アイバン・ゴフ、ベン・ロバーツ
- 音楽:ジャック・エリオット、アリン・ファーガソン
- 製作:スペリング/ゴールドバーグ・プロダクション
- 放映局:ABC
- 配給:メトロメディア・プロデューサーズ・コーポレーション(MPC) → コロムビア・ピクチャーズ・テレビジョン(現:ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン)
商品展開
当時はレコードやノベライズが発売されていた。2014年現在は、絶版あるいは廃盤。
- 音楽(シェリル・ラッドの歌)
- 『ダンス・フォーエヴァー』 - EP盤(旧:TOSHIBA EMI)。本シリーズ予告編のバックで流された。
- 『恋の雨音』"WALKING IN THE RAIN" - 旧:TOSHIBA EMI。4th SEASON
- 『行きずりの人』"JUST ANOTHER LOVER TONIGHT" - 旧:TOSHIBA EMI。5th SEASON
ノベライズは4冊ともマックス・フランクリン著。三笠書房のミカサノベルズから出版されていた。
- 『地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル1 / 土曜日がこわい』 木原たかし 訳
- 『地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル2 / 西海岸で何かが起こる』 進藤光太 訳
- 『地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル3 / 真昼の誘拐劇』 浅川寿子 訳
- 『地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル4 / 謎に消えた女』 岸本康子 訳
リメイク等
映画
- チャーリーズ・エンジェル (2000年)
- 本シリーズを題材にした映画化。エンジェルは新メンバー。
- チャーリーズ・エンジェル フルスロットル (2003年)
- 上記の続編。
テレビ番組
- チャーリーズ・エンジェル・ストーリー"Behind the Camera:The Unauthorized Story of Charlie's Angels" (2004年)
- 本シリーズ制作の内幕を描いたドラマ。いわゆる再現ドラマで、当時のエンジェル役の女優を、現代(本ドラマ製作当時)の女優が演じている。
- 新チャーリーズ・エンジェルChalie's Angels(2011年)
- 2011年9月よりABCで放送されたリブート版。舞台をロサンゼルスからマイアミへ移し、シリアスなドラマとなる。
- 映画版のエンジェルの一人でプロデューサーでもあったドリュー・バリモアが製作総指揮として参加している。低視聴率のため全7話で打ち切られた。
パロディ、オマージュ
- Cherry Girl
- 倖田来未主演、本人のオリジナルアルバム「Black Cherry」に収録されたDVDドラマ。チャーリーズ・エンジェルをインスパイアして作られたとおもわれるテンプレート:要出典。
- サラリーマンNEO
- NHK総合テレビジョン。2009年のシーズン5にて、当作品のオマージュとも取れるテンプレート:要出典パロディー「派遣エンジェル」が放送された。演者は中田有紀、原史奈、奥田恵梨華の3人であった。
脚注
外部リンク
- 国内サイト:Girls' On Top~Charlies' Angels~
- 海外サイト:Charlie's Angels.com
- ↑ パイロット版の『チャーリーズ・エンジェル/ぶどう園乗っ取り殺人事件』には、もう一人、スコット・ウッドヴィル(演:デヴィッド・オグデン・スティアーズ)という男性スタッフが登場する。チャーリーは彼としか会わないとされている。
- ↑ 視聴者の前にも顔は晒さない。画面に登場するのは、後姿や腕などに留まる。また、エンジェルたちが見ていないだけで、「実はさっきまで傍にいた」と言われ、驚くこともある。最終シーズン最終回では、ケリーの入院先に姿を見せたが、他の医療スタッフに紛れ、顔もマスクで隠していた。
- ↑ オープニングはメンバーの顔触れに合わせて変更されているため、シーズン1、シーズン2と3共通、シーズン4、シーズン5の4種類がある。シーズン5はジュリーの出自が違うので、過去3パターンとナレーションにも差が出ている。