三菱ふそう・ファイター
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ファイター(FIGHTER )は、1984年から2002年にかけて三菱自動車工業が、2003年からは三菱ふそうトラック・バスで生産されている、中型トラックである。
目次
概要
- 1984年に中型トラックのFK・FMシリーズのフルモデルチェンジの際に名称を決めることになり、その時にファイター(英語:戦士)という名称になった。尚、型式名は引き続き「FK」「FM」を採用。
- 2代目のマイナーチェンジでINOMATと言われる機械式オートマチックトランスミッションを採用。
- ラインナップにはフルキャブのファイター、ベッドレスショートキャブのファイターNXの2車種構成。それぞれ大型免許の必要な大型仕様(通称増トン)車、4WD車もある。
- 積載量4トンクラスの中型トラックとしては、機構的に大型トラックに近い(オルガンペダル式エアオーバハイドロリックブレーキ)。リコール隠し問題以前は、中型トラックシェアの大多数を占めていた。
ファイター
初代(1984年2月~1992年7月)
- 1984年2月24日登場。外観意匠を小型のキャンターや大型のザ・グレートと統一させ、ふそうトラックのイメージを一本化させたモデルである。ヘッドライト・左右ドア・ベット部パネル・キャブ後窓はザ・グレートと共通。
- 1987年12月マイナーチェンジ。ラジエーターグリル上部にパネルモールを装着。230馬力のインタークーラー付ターボエンジン追加。
- 1988年2月、FMシリーズをマイナーチェンジ。4WD車のFLを追加。
- 1990年2月マイナーチェンジ。平成元年排出ガス規制適合。ラジエーターグリルのデザインを変更した。
- 1991年7月マイナーチェンジ。自然吸気エンジンの210馬力車登場。コーナーリングランプを標準装備すると共にFKシリーズにABSをオプション設定。
- 1991年のテレビCMのキャッチコピーは「誰よりも日本の道に、ふそうファイター」。コマーシャルソングに、高倉健・八代亜紀の「挽歌」が使用された。
- Tatebayashi-FighterFM.jpg
後期型(大型車仕様)
- Waste collection vehicle-Thai.JPG
輸出仕様
2代目(1992年7月~)
- 1992年7月に初のフルモデルチェンジを実施。キャビンデザインは角が取れて幾分丸くなり、ヘッドライトをプロジェクタータイプの異形4灯に変更(輸出仕様は角型4灯)。このライトは翌93年にビッグマイナーチェンジで登場するザ・グレート最終型と共通品である。最近の三菱ふそう製のトラックに見られるサイドウインドウのデザインもこのモデルから始まった。ドアはファイターのみの専用品である。通称フルコンファイター。CMには、ジャッキー・チェンが出演した。
- 1995年4月、平成6年排出ガス規制適合。
- 1996年12月、FKシリーズに積載量7.5t超車と低床フルタイム4WDを追加。
- 1997年2月マイナーチェンジ。リヤ・ホイールパーク式ブレーキをオプションで装着でき、GVW11t車以上には標準装備。全車にサイドドアビーム、衝撃吸収ステアリングを標準装備。200馬力以上の車種には坂道発進補助装置「EZGO」を標準装備。助手席ウインドウを引違式から巻き上げ式に変更。フェンダー上のガーニッシュを廃止。
- 1998年ファイターをベッドレス化したショートキャブ仕様車、ファイターNX登場。これにより4tシャーシのファイターと同じ全長であっても荷台長が305mm長く取れるようになり、積載量(積載重量ではない)を増やすことができるようになった。ベッドがなくなった分だけ長距離便には不向きで市内便や近郊便として使われるのがほとんどである。CMには藤原紀香が出演した。
- 1999年4月14日に2代目モデル初のマイナーチェンジを実施。通称ニューファイター。エクステリアデザイン、フロントの灯火器類(ディスチャージヘッドランプ化。2代目ファイター前期型とザ・グレート後期型に換装可)、インテリアデザインが修正され、外観デザインはスーパーグレートと共通イメージとなった。また、エンジンをOHCの6M60及び6M61に変更して平成10年排出ガス規制に適合し、エアバッグが装備された。
- 1999年6月機械式ATのINOMATを設定。
- 2002年2月23日に改良を実施、5速ATの追加、ターンランプがクリアー化され、標準のカラーバリエーションを9色に増やした。
- 2002年7月24日にCNG(圧縮天然ガス車)モデルを追加。
- 2004年6月7日新短期規制適合、機械式ATのINOMAT-IIが設定された。
- 2005年10月5日に2度目のマイナーチェンジを実施。通称ベストワンファイター。GVW11t車以上にはウェッジ式フルエアブレーキをクラス唯一標準装備。三菱ふそうトラック・バスでは初めてヘッドライトをバンパーに配置するなどエクステリア、インテリアデザインを一新し質感を高めた。外観デザインは次期スーパーグレートのコンセプトモデル“FUSO CONCEPT”のイメージを反映させたものとなっていた。同時に最新の安全関連の規制に対応した。また、ベストワンシステムが採用され、ヘッドライトの位置(バンパーライトが基本ではあるが、キャブライト仕様も選択可能。キャブライト仕様はコーナーパネル内に専用タイプのヘッドライトが収まる)、シート表皮、メッキバンパーなどの装備を自由に選ぶことができるようになった。
- 2007年6月15日平成17年排出ガス規制(新長期規制)適合。
- 2008年9月5日総輪エアサス車を追加。
- 2010年6月から順次、ポスト新長期排出ガス規制適合車を発売。「Bluetecテクノロジー」の名称をもちいる、高燃焼効率エンジン+DPF+尿素SCRを使用することでポスト新長期排出ガス規制に適合し、さらに平成27年度重量車燃費基準を達成(GVW20tクラスを除く)。 デザイン面ではフロントグリルをメッシュグリル化。ラインナップとしてはGVW8tクラスに、6気筒エンジン220馬力を追加。
- 2011年7月14日GVW8tクラスに、6気筒エンジン240馬力と6気筒エンジン270馬力が追加されたことにより、全車がポスト新長期排出ガス規制に適合。
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運転席(中期型)
ファイターMIGNON(ミニヨン)
ファイターのシャーシにキャンターのワイドキャブを載せたタイプ。バキュームサーボ式ハイドロリックブレーキとエアオーバ式ハイドロリックブレーキを採用。※メーター内にエアタンク圧力ゲージが追加されている。1986年2月に発売され、1995年3月に2代目モデルとしてフルモデルチェンジ。 その後、ファイターNXの登場に伴い、生産中止となっている。
但し、助手席側の安全窓や大きめのバンパーなどキャンターとの相違点はかなりある。NX同様のコンセプトであるが、キャブの小型化や簡素化、軽量化により最大積載量が4500kgの車もある。
価格帯もファイター/ファイターNXより低く抑えられていることから自家用やレンタル用としての登録が多い。 ドアバイザーには「CANTER」と刻印されている。
ネーミングの由来はフランス語で「優雅な」という意味と、ミニ4トン車にかけている。(実質的にいすゞ・フォワードジャストン、日産ディーゼル・コンドルSのライバル車になる)
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ファイターミニヨン(初代)
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ファイターミニヨン
(2代目)
ラインアップ
- FK(下記のモデル以外は全て形式がFKとなる)
- FK-Y(中型免許対応車。最大6,5t積)
- FK-Z(7~8t積低床仕様)
- FL(4WD仕様)
- FL-X(低床フルタイム4WD)
- FM(高床仕様、7~8t積)
- FQ(6×4低床仕様)
- FH(ファイターミニヨンのうち平成6・10年規制適合車)
関連項目
外部リンク
- ファイター(三菱ふそうトラック・バス株式会社)