パドル

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ファイル:Img385B 92年頃.JPG
黄色いのがパドル
ファイル:PaddleForKayakTopAndAxisView.PNG
カヤックのパドル (a)平面図、(b)軸方向から見た図

パドル(英語:Paddle)とは各種のカヌーで使用するである。パドルを操ることを「パドリング」と言う。

水をとらえる部分は「ブレード」と呼ばれ、棒の部分は「ロッド」や「シャフト」などと呼ばれる。ブレードがひとつだけのシングルブレードパドルと、ロッドの両側にブレードがついているダブルブレードパドルがある。材質はかつては木材であったが、現在では、ロッドは軽金属繊維強化プラスチック (FRP) 製などが大半である。ブレードの部分は合成樹脂やFRPなどでできている。全体が炭素繊維強化プラスチック製のものもある。軽くて丈夫だが価格は相対的に高め。

フェザー角

シャフトの延長上の視点からパドルを見た時に(図の(b)にあたる)、ブレードの角度がズレているものと、一致しているものがある。ズレは「フェザー角」と呼ばれている。10~45度程度まで様々な角度がありうる(最大級では90度もありうる)。フェザー角がついているのは、左右のブレードが最良の角度で水をとらえられるためである。左右のブレードの角度が横からみて完全に一致しているパドルもあり、これは、フェザー角なしということであり「アンフェザードパドル」と呼ばれている。パドルの扱い方のクセ、好み、使われる状況、体格などに応じて、様々な角度が選ばれている。

ダブルブレードパドルの使い方

ロッドのつかみ方
ヒジを曲げて、肩幅よりやや広めに広げて挙げた両手(バンザイを中途半端にしたような形、あるいは「手を挙げろ」と言われた時のポーズ)で、シャフトの中央部あたりを左右対称につかむ。
前進時
左のブレードで水をつかまえる時は、艇のすぐ左脇の、できるだけ前方の水を捕まえるように、ブレードを水に入れ、左手を引きつつも右手を頭上~額の前で前方につっぱるように押し出す。反対に、右のブレードで水をつかまえる時は、右手を引きつつも左手を前方へ押し出す。押し出して進む感覚。これらの動作を左右交互になめらかに行う。

トリビア

パドルはまたお尻叩きにも用いられ、「パドリング」はスパンキングの一種と見なされている。海軍で懲罰に用いられたのが最初と言われる。米国では伝統的に学校や家庭でのお仕置きに使用された。