室生村
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テンプレート:Infobox 室生村(むろうむら)は奈良県北東部にあった村。
2006年1月1日に榛原町、大宇陀町、菟田野町と合併し、宇陀市となり、2011年3月までは地域自治区として室生区が存在した。
目次
地理
- 山林が村の面積のほとんどを占める山村である。(地目別面積比率 山林81.7% 田9.0% 畑4.1% 宅地1.8% その他3.4%)
- 年平均気温14℃ 年間降雨量1,200~1,700mm 冬季には20~30cm積雪することもある。内陸性の気候であり、昼夜、季節による寒暖の差は著しい。
- 近畿日本鉄道大阪線が通じており、室生口大野駅から大阪市のターミナルまで約1時間で結ばれているが、大規模な新興住宅地の造成はなされていない。
- 人口6,306人中、700人弱が県外に通勤、通学しているものと推定され、1,100人弱が室生村以外の奈良県内市町村に通勤、通学していると推定される。室生村外から室生村内に通勤、通学する人口は約900人である。(2000年国勢調査による)
- 大字大野、大字三本松の2地区に村の人口の38.9%が集中している。(2001年住民基本台帳による)
- 山:住塚山、三郎岳、長坂山、茶臼山
- 河川:宇陀川、室生川、西谷川
- 湖沼:室生湖:室生ダムのダム湖。室生ダムの水は奈良盆地の市町村に供給されている。室生村には水利権はない。
隣接していた自治体
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、室生村・田口村・下田口村・黒岩村・山粕村の区域をもって室生村が発足。
- 1954年(昭和29年)10月1日 - 大字山粕が曽爾村に編入。
- 1955年(昭和30年)2月11日 - 三本松村・山辺郡東里村と合併し、改めて室生村が発足。
- 2005年(平成17年)12月23日 - 閉村式。
- 2006年(平成18年)1月1日 - 大宇陀町・菟田野町・榛原町と合併して宇陀市が発足。同日室生村廃止。
行政
- 村長:奥本 昇(1990年5月10日~2005年12月31日)
経済
産業
- 主な産業
- 産業人口
- 第1次産業就業者数:346人
- 第2次産業就業者数:814人
- 第3次産業就業者数:1,698人
- (2000年国勢調査)
地域
教育
高等教育機関(大学、短大、専修学校)はない。
- 室生村立室生幼稚園(大字大野)
- 室生村立室生西小学校(大字大野)
- 室生村立室生東小学校(大字三本松)
- 室生村立室生中学校(大字大野)
- 奈良県立室生高等学校(大字大野) - 2006年3月に閉校
金融機関
- 奈良県農協(3店舗)
- 郵便局(集配特定局3局、簡易局3局)
- 銀行・信用金庫・信用組合なし
交通
鉄道路線
室生口大野駅、三本松駅では、スルッとKANSAIカード(関西地方の主要私鉄間で共通利用できるプリペイド乗車カード)が使用可能である。なお、両駅とも特急列車は停車しない。
バス
奈良交通バスが室生口大野駅を中心に発着している。
道路
- 高速道路
室生村内に高速道路は通じていない。自動車専用道路である名阪国道(国道25号)針IC(奈良市)、小倉IC(奈良市)、神野口IC(奈良県山辺郡山添村)が最寄である。
- 一般国道
- 県道
- 農道
- 奥宇陀広域農道「やまなみロード」
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所
祭事・催事
- 室生村民祭(通例8月中旬に室生健民運動場(室生湖畔)で開催される。2004年度は開催されなかった)
- 龍穴神社秋祭
- 公民館の集い
出身有名人
- 野田順弘(のだまさひろ):(株)オービック代表取締役会長。創業者でもある。
市町村合併
市町村合併の国策を受け、2004年9月1日に宇陀郡大宇陀町、菟田野町、榛原町、室生村による法定合併協議会が設立され、合併に向けて検討がなされている。 2006年1月1日に上記4町村が対等合併し宇陀市(うだし)が設置されることが決定された。とりあえず4町村で合併し、それぞれの町村で異なった 取り扱いがされている事項は合併後に決定するものとされている事項も多い。
関連項目
外部リンク
- 旧室生村のあゆみ - 宇陀市公式サイト