Super Video Graphics Array
Super Video Graphic Array (スーパービデオグラフィックアレイ、SVGA) は、Super VGAの略称。本来はVGAの上位互換のビデオ規格の総称である。転じて、初期の SVGA で有力であった 800x600 画面解像度の事を呼ぶようにもなった。
概要
SVGAとは本来は、名前の通り「VGAの上位互換のビデオ規格の総称」である。つまりVGAの各画面モードに加え、1つでも追加の画面モード(画素数/色数)があれば全て「SVGA」と言える。例えば「VGAおよび 640x480ピクセル 256色」でも「VGAおよび 800x600ピクセル」でも「VGAおよび 1280x1024ピクセル」でも、全てSVGAである。またXGAもSVGAの1つと言える。従って、現在販売されているPC/AT互換機に搭載、若しくはボードとして販売されている表示回路は、すべてSVGAである。
もともとVGAは最大でも 640x480ピクセル 16色しか表示できなかったが、Windowsの普及とともに、これを越える画素数・色数に加え、表示速度の高速化の要求が高まってきたために、各グラフィック・チップ・メーカーから様々なビデオチップが開発された。反面、ビデオチップメーカーが独自の拡張を施していったため、VGA以上の画素数における互換性は失われた。
そのため、VESAでは画面のサイズや色数やリフレッシュレート変更手順、フレームバッファの開始アドレスやアクセス方法の違いをBIOSで吸収する事を目的としたVESA BIOS Extensionsを定めている。
なお、VESA SVGAで当初代表的であった画面解像度が 800x600ピクセルであったため、転じて「SVGAとは800x600解像度のこと」という意味でも広く使われている。しかし正確には、800x600解像度であってもVGA互換ではないものはSVGAではないし、800x600解像度を含まないSVGAもあるし、1280x1024解像度を持つSVGAもある。
関連項目
- VESA
- VESA BIOS Extensions
- 画面解像度(代表的な画面モード)