シュトレン
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シュトレン(独: テンプレート:De)は、ドイツの菓子パン。シュトーレンとも表記されるが、ドイツ語の発音規則としては正しくないとされる[1]。
概要
生地にはドライフルーツやナッツが練りこまれており、表面には砂糖がまぶされている。ドイツでは、クリスマスを待つアドベントの間、少しずつスライスして食べる習慣がある[2]。フルーツの風味などが日ごとにパンへ移っていくため、「今日よりも明日、明日よりもあさってと、クリスマス当日がだんだん待ち遠しくなる」とされる[3]。
発祥はザクセン州のドレスデンで、その歴史は14世紀にさかのぼる。ドレスデンでは、12月の第1土曜日に巨大なシュトレンがパレードする祭りが行われる[4]。
日本ではじめて製造・販売したのは福岡の千鳥饅頭総本舗だと言われている[5]。
ドイツで作られる主なバリエーション
- マンダリンシュトレン: アーモンドパウダーなどを練りこんだもの
- マジパン / ペルシパン シュトレン: マジパン、もしくはペルシパンを練りこんだもの
- Mohnstollen:ケシの実を練りこんだもの
- ナッツシュトレン: 各種ナッツを練りこんだもの
- バターシュトレン:外側にバター、中にレーズン・アーモンド・ドライフルーツを練りこんだもの
- クワルクシュトレン:クワルクチーズ、フレッシュチーズなどのチーズ製品を練りこんだもの
脚注
関連項目
- ケルストストル - オランダにおいて、クリスマスを待つアドベントの時期などに食される菓子パン。英語圏や日本では「シュトレンに似た別の菓子」とされることが多いが、実際には「クリスマスのシュトレン」という意味の綴り・発音が言語によって違う(独: Christstollen、蘭: Kerststol)のみであり、シュトレンとほぼ同一の菓子である。
- ドイツ料理
- クリスマスケーキ
- ↑ 清水美穂子『ドイツのクリスマスとシュトレン 2 クリスマスのブランチ/レシピ/シュトーレンorシュトレン?』All About、2002年12月11日。
- ↑ 世界の料理がわかる辞典、講談社。
- ↑ テレビ朝日「ココイコ」2011年12月3日
- ↑ 清水美穂子『ドイツのクリスマスとシュトレン 3 ドレスデンのシュトレン祭/ドイツのパン屋さん』All About、2002年12月11日。
- ↑ シュトーレン/千鳥屋のクリスマス