アカマタ・クロマタ
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アカマタ・クロマタとは、沖縄県八重山列島の豊年祭に登場する来訪神である[出典 1]。西表島東部の古見を発祥とし、小浜島、石垣島宮良、上地島に伝わっている。西表島古見ではアカマタ・クロマタ・シロマタの3柱[出典 1]、他の地区ではアカマタとクロマタの2柱が現れる。来訪行事を実施するのは地区住民のなかで資格を持つ者に限られており、その他の者にはその一部しか公開されず秘祭とされている[出典 2]。かつては、既に廃村になった西表島北部の他の地区や下地島でもみられた[出典 1]。
石垣島宮良のアカマタ・クロマタ
アカマタとクロマタの2柱の神は全体が草に覆われ、ずんぐりとしており、だるまやフクロウのようにも見える。背丈は180センチメートルほど、アカマタ(赤面)とクロマタ(黒面)は縦長の鼻に丸い目と細かいギザギザの歯で構成され目と歯の両端に細長いヒゲもある。目と歯に光が当たると反射して神秘的に輝くのが印象的である。
祭りの内容
テンプレート:出典の明記 夕方に何処からか現れ、村の一軒一軒を一夜かけて回り、朝方にどこかへ消えてしまう。
まず、数十人の太鼓隊が家々の門を潜ると、縁側から向かって左右に分かれて庭の周辺に登場し、太鼓を叩きながら歌いアカマタとクロマタを呼ぶ。
その後、アカマタとクロマタは門を潜り左右に分れ庭の中央に登場する。アカマタとクロマタは棒を両手に持ち、威勢のいい太鼓隊の歌にあわせ、棒を叩いてユーモラスに踊る。
アカマタとクロマタは「なみだ」と呼ばれる殺気だった者達(精霊が宿っているとされる)に厳重に警護されながら移動する。
祭りの背景
この祭は7月頃に行なわれるが、通常は島民にも知らされず非公開となっており、謎と緊張感に満ちている。写真撮影、スケッチ、模造などは禁止されている。