アンジェイ・ワイダのソースを表示

{{ActorActress
| 芸名 = Andrzej Wajda
| ふりがな = アンジェイ・ワイダ
| 画像ファイル = 2008.04.22. Andrzej Wajda by Kubik 01.JPG
| 画像サイズ =
| 画像コメント = [[2008年]]、[[ワルシャワ]]にて
| 本名 =
| 別名 = <!-- 別芸名がある場合記載。愛称の欄ではありません。 -->
| 出生地 = [[スヴァウキ]]
| 死没地 = 
| 国籍 = {{POL}}
| 民族 = <!-- 民族名には信頼できる情報源が出典として必要です。 -->
| 身長 = 
| 血液型 = 
| 生年 =1926
| 生月 =3
| 生日 =6
| 没年 =
| 没月 =
| 没日 =
| 職業 = [[映画監督]]・[[脚本家]]
| ジャンル = [[映画]]
| 活動期間 = [[1954年]] - 
| 活動内容 = 
| 配偶者 =Beata Tyszkiewicz ※離婚<br />Zofia Zuchowska ※離婚<br />クリスティナ・ザフファトヴィチ（1972年 - ）
| 家族 =
| 公式サイト =http://www.wajda.pl/
| 主な作品 = 『[[世代 (映画)|世代]]』『[[地下水道 (映画)|地下水道]]』『[[灰とダイヤモンド (映画)|灰とダイヤモンド]]』<br />『[[大理石の男]]』『鉄の男』<br />『[[ダントン (映画)|ダントン]]』『[[カティンの森]]』
| 英国アカデミー賞 = '''[[英国アカデミー賞 作品賞|外国語作品賞]]'''<br/>1984年『[[ダントン (映画)|ダントン]]』
| セザール賞 = '''監督賞'''<br />1983年『ダントン』
| カンヌ国際映画祭 = '''[[パルム・ドール]]'''<br />[[第34回カンヌ国際映画祭|1981年]]『鉄の男』<br />'''[[カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ|審査員特別賞]]'''<br />[[第10回カンヌ国際映画祭|1957年]]『[[地下水道 (映画)|地下水道]]』<br />'''国際映画批評家連盟賞'''<br />[[第31回カンヌ国際映画祭|1978年]]『[[大理石の男]]』<br />'''エキュメニカル賞'''<br />[[第32回カンヌ国際映画祭|1979年]]『麻酔なし』<br />1981年『鉄の男』
| ヴェネツィア国際映画祭 = '''国際映画批評家連盟賞'''<br />1959年『[[灰とダイヤモンド (映画)|灰とダイヤモンド]]』
| ベルリン国際映画祭 = '''[[銀熊賞 (芸術貢献賞)|芸術貢献賞]]'''<br />[[第46回ベルリン国際映画祭|1996年]]『聖週間』<br />'''[[アルフレッド・バウアー賞]]'''<br />[[第59回ベルリン国際映画祭|2009年]]『菖蒲』
| ヨーロッパ映画賞 = '''国際映画批評家連盟賞'''<br />2009年『菖蒲』
}}
'''アンジェイ・ワイダ'''（{{lang-pl-short|Andrzej Wajda}}、[[1926年]][[3月6日]] - ）は[[ポーランド]]の[[映画監督]]。

== 経歴・人物 ==

[[1926年]]、[[ポーランド]]東北部の[[スヴァウキ]]で生まれる。父は[[ポーランド軍]][[大尉]]で対独戦中に[[カティンの森事件]]に巻き込まれて亡くなる<ref>{{Cite web|url=http://www.imdb.com/name/nm0906667/bio|title=Andrzej Wajda - Biography|publisher=IMDb.com|language=英語|accessdate=2011-12-27|quote=In 1940, Wajda's father was killed by Stalin's agents in the Katyn massacre.}}</ref>。青年時代に、[[浮世絵]]をはじめとした日本美術に感銘を受け、芸術を志す。[[第二次世界大戦]]中は[[ポーランドの反独闘争|対独レジスタンス運動]]に参加した。[[1946年]]に[[クラクフ]]美術大学に進学するも、その後進路を変え、[[ウッチ映画大学]]に進学。[[1953年]]に同校を修了。

[[1955年]]、『[[世代 (映画)|世代]]』にて映画監督デビュー。[[1957年]]の『[[地下水道 (映画)|地下水道]]』が[[第10回カンヌ国際映画祭]][[カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ|審査員特別賞]]を受賞。[[イェジ・アンジェイェフスキ]]の同名小説を映画化した[[1958年]]の『[[灰とダイヤモンド (映画)|灰とダイヤモンド]]』で、反ソ化したレジスタンスを描き、象徴的表現を多用した鮮やかな描写は西側でも高い評価を受け、[[1959年]]の第20回[[ヴェネツィア国際映画祭]]で国際映画批評家連盟賞を受賞した。これら三作品は、[[ワルシャワ蜂起]]時のレジスタンスや、戦後共産化したポーランド社会におけるその末路を描いており、「'''抵抗三部作'''」として知られている。以後、[[アンジェイ・ムンク]]、[[イェジー・カヴァレロヴィチ]]らと並んで、当時の映画界を席巻した「'''[[ポーランド派]]'''」の代表的存在となる。

[[1981年]]、『鉄の男』が[[第34回カンヌ国際映画祭]]で[[パルム・ドール]]を受賞。しかし、ポーランドの[[独立自主管理労働組合「連帯」|連帯]]運動に参加したため、同年に引かれた戒厳令で、ポーランド映画人協会長などの職を追われ、[[フランス]]など海外での映画制作を余儀なくされる。この時期に製作されたのが『[[ダントン (映画)|ダントン]]』（[[1983年]]）、『ドイツの恋』（1983年）である。[[1986年]]に『愛の記録』にてポーランド映画界に復帰している。

[[1987年]]、[[京都賞]]（[[京都賞思想・芸術部門|思想・芸術部門]]）を受賞<ref>{{Cite web|url=http://www.inamori-f.or.jp/laureates/k03_c_andrzej/prf.html|title=アンジェイ・ワイダ Andrzej Wajda - 第3回(1987)京都賞 精神科学・表現芸術部門|publisher=[[稲盛財団]]|accessdate=2011-12-27}}</ref>。賞金の4500万円を基金として、[[クラクフ]]に日本美術技術センターが設立された。[[1989年]]に行われた[[1989年ポーランド議会選挙|ポーランド議会選挙]]<ref>1989年に政府と「連帯」の間で行われた円卓会議の合意に基づき、[[ポーランド共和国下院|セイム]]（下院）全議席の35％と新たに新設されたセナト（上院）の全議席を自由選挙で選出した。</ref>では、新たに新設された[[ポーランド共和国上院|上院]]の[[スヴァウキ]]選挙区から「連帯」候補として出馬、当選を果たした<ref>{{cite news|title=ポーランド新議員　筋金入り闘士も、映画監督も|newspaper=読売新聞|date=1989-06-24|page=4}}</ref>。

[[1992年]]の『鷲の指輪』で再びワルシャワ蜂起を問い直すなど、現在も鋭い視点に立った作品を作り続けている。[[2000年]]、世界中の人々に歴史、民主主義、自由について芸術家としての視点を示した業績により、[[第72回アカデミー賞]]にて[[アカデミー名誉賞|名誉賞]]を受賞。[[2007年]]には、父親の死の原因となったカティンの森事件を扱った『[[カティンの森]]』を製作。翌[[2008年]]の[[第80回アカデミー賞]]で[[アカデミー外国語映画賞|外国語映画賞]]にノミネートされた。

また、映画とともに、演劇活動も盛んに行なっている。[[1988年]]には、[[坂東玉三郎 (5代目)|坂東玉三郎]]主演の『[[ナスターシャ]]』にて舞台演出をつとめた。この作品は、[[フョードル・ドストエフスキー|ドストエフスキー]]の『[[白痴 (ドストエフスキー)|白痴]]』を舞台化したもので、[[1994年]]には、同じくワイダ監督、玉三郎主演にて映画化されている。

[[2010年]][[12月6日]]、ポーランドを訪問中の[[ドミートリー・メドヴェージェフ|メドベージェフ]]ロシア大統領から友好勲章を授与された<ref>{{Cite news
|url=http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120701000041.html|title=ワイダ監督にロ友好勲章　メドベージェフ大統領|work=時事ドットコム
|newspaper=[[時事通信]]|date=2010-12-07|accessdate=2013-04-13}}</ref>。

== 作品 ==
=== 映画 ===
* [[世代 (映画)|世代]] ''Pokolenie'' (1955年)
* [[地下水道 (映画)|地下水道]] ''Kanał'' (1957年)
* [[灰とダイヤモンド (映画)|灰とダイヤモンド]] ''Popioł i diament'' (1958年)
* ロトナ ''Lotna'' (1959年) 
* 夜の終りに ''Niewinni czarodzieje'' (1960年)
* サムソン ''Samson'' (1961年)
* シベリアのマクベス夫人 ''Powiatowa lady Makbet'' (1962年)
* [[二十歳の恋]] ''L'amour à vingt ans'' (1962年) ＊オムニバス
* 灰 ''Popioły'' (1965年)
* すべて売り物 ''Wszystko na sprzedaż'' (1969年)
* 蝿取り紙 ''Polowanie na muchy'' (1969年)
* 戦いのあとの風景 ''Krajobraz po bitwie'' (1970年)
* 白樺の林 ''Brzezina'' (1970年)
* 婚礼 ''Wesele'' (1973年)
* 約束の土地 ''Ziemia obiecana'' (1975年)
* 死の教室 ''Smuga cienia'' (1976年)
* [[大理石の男]] ''Człowiek z marmuru'' (1977年)
* 麻酔なし ''Bez znieczulenia'' (1978年)
* ヴィルコの娘たち ''Panny z Wilka'' (1979年)
* ザ・コンダクター ''Dyrygent'' (1980年)
* 鉄の男 ''Człowiek z żelaza'' (1981年)
* [[ダントン (映画)|ダントン]] ''Danton'' (1983年)
* ドイツの恋 ''Un amour en allemagne'' (1983年)
* 愛の記録 ''Kronika wypadków miłosnych'' (1986年)
* パリ・ストーリー ''Les Français vus par'' (1988年) ＊オムニバス
* 悪霊 ''Les possédes'' (1988年)
* [[コルチャック先生]] ''Korczak'' (1990年)
* 鷲の指輪 ''Pierścionek z orłem w koronie'' (1992年)
* [[ナスターシャ]] ''Nastasja'' (1994年)
* 聖週間 ''Wielki Tydzien'' (1995年)
* ''Panna Nikt''（1996年）
* [[パン・タデウシュ物語]] ''Pan Tadeusz'' (1999年)
* ''Zemsta''（2002年）
* [[カティンの森]] ''Katyń'' (2007年)
* 菖蒲 ''Tatarak'' (2009年)
* ワレサ 連帯の男 ''Walesa. Czlowiek z Nadziei'' (2013年)

=== 舞台演出 ===
*[[ナスターシャ]]（1988年）
ほか多数

=== 著作（日本語訳） ===
*映画と祖国と人生と…（西野常夫監訳、凱風社、2009年）
*アンジェイ・ワイダ自作を語る（ヴァンダ・ヴェルテンシュタイン編、[[工藤幸雄]]監訳、平凡社：20世紀メモリアル、2000年）
*ワイダの世界　映画・芸術・人生（岩波書店・岩波ブックレット、1988年）聞き手[[高野悦子 (映画運動家)|高野悦子]]で、インタビュー小冊子

== 受賞 ==

* [[ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞]]ルキノ・ヴィスコンティ賞（1978年）
* [[英国アカデミー賞]]友愛賞（1982年）
* [[セザール賞]]名誉賞（1982年）
* [[ルイ・デリュック賞]]（1982年）
* [[ヨーロッパ映画賞 生涯貢献賞]]（1990年）
* [[ヴェネツィア国際映画祭]][[栄誉金獅子賞]]（1998年）
* ブリュッセル国際映画祭クリスタル・アイリス賞（1999年）
* [[アカデミー賞]][[アカデミー名誉賞|名誉賞]]（2000年）
* ポーランド映画賞生涯功労賞（2000年）
* [[ベルリン国際映画祭]][[名誉金熊賞]]（2006年）
* ヴェネツィア国際映画祭個人功労賞（2013年）

== 参考文献 ==
*{{Cite book|和書|author=NHK取材班|authorlink= |year=1981|month=8|title=わがポーランド - ワイダ監督激動の祖国を撮る|chapter= |publisher=日本放送出版協会|pages= |isbn= |url= |ref=NHK1981}}
*{{Cite book|和書|author=西部邁|authorlink=西部邁|year=2009|month=3|title=サンチョ・キホーテの旅|chapter=「ワイダ」を見誤っていた若き我々|publisher=新潮社|pages=240-243|isbn=978-4-10-367505-1|url=http://www.shinchosha.co.jp/book/367505/|ref=西部2009}}

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
{{commons|Andrzej Wajda}}
*{{Official|http://www.wajda.pl/}}{{en icon}}
*{{allcinema name|773|アンジェイ・ワイダ}}
*{{kinejun name|51211|アンジェイ・ワイダ}}
*{{amg name|115731|Andrzej Wajda}}
*{{imdb|0906667|Andrzej Wajda}}
*{{tcmdb name|200541|Andrzej Wajda}}

{{アンジェイ・ワイダ監督作品}}

{{DEFAULTSORT:わいた あんしえい}}
[[Category:ポーランドの映画監督]]
[[Category:高松宮殿下記念世界文化賞受賞者]]
[[Category:1926年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:カティンの森事件]]
[[Category:アカデミー賞受賞者]]
[[Category:セザール賞受賞者]]
{{Link GA|pl}}
{{Link FA|pl}}