コンテンツにスキップ

ジェリー・ゴールドスミス

提供: Wikippe

テンプレート:Infobox Musicianジェリー・ゴールドスミステンプレート:Lang-en-short1929年2月10日 - 2004年7月21日)は、アメリカ合衆国作曲家。ジェリーは愛称を筆名としたもので、本名はジェラルド(テンプレート:Lang-en-short)である。

2つの頭脳を持つ男』『MOON44』などの映画音楽で知られる作曲家、ジョエル・ゴールドスミスは息子。

概要

血液型 は B型。アクションやサスペンスの緊迫感ある場面に効果的な音楽をつけることにかけては、他の追従を許さない抜群の手腕をもつが、同時にメロディーメーカーでもあったことが巨匠たる所以である。『パピヨン』は好例。

また場面における音楽の要不要を、最も的確に判断できる作曲家とも評価され、凡百の映画音楽が、ドラマとは無関係に主題歌やテーマ曲を押しつけている風潮に対して、敢然と立ち向かい、劇付随音楽に徹し続けて地味な作風となりながらも、確固たる個性を音楽に反映させてきた。技法の上では『猿の惑星』のステンレスの料理用ボウル、『スタートレック』のビーム(弦を張った金属パイプ)、早い時期からのシンセサイザー利用など、ユニークな音を曲に採り入れる試みもある。

そうした前衛的な指向がある一方、「古典的スタイルに逆戻り」と念を押しながらも、同業のジョン・ウィリアムズの手腕を評価し、『スーパーガール』や『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』では、ウィリアムズのスタイルを意識した曲作りも出来る事を示した[1]

フランクリン・J・シャフナージョー・ダンテ作品の多くに曲を提供し、ポール・ヴァーホーヴェンピーター・ハイアムズJ・リー・トンプソンロバート・ワイズフレッド・スケピシらの作品も複数手がけているが、特にシャフナーとマイケル・クライトンの作品なら無条件で引き受けると談話している。リドリー・スコット監督と組んだ際には遺恨が残った。『エイリアン』では監督との意思疎通がうまくいかず、作曲されたものの未使用となったり意図と異なる使い方や差し替えが何ヶ所もあり、ラストシーンでは結末の変更に伴いハワード・ハンソンの交響曲第2番に差し替えられてしまった。『レジェンド / 光と闇の伝説』ではユニバーサルピクチャーズ側の要求により、タンジェリン・ドリームの音楽に差し替えられた。なおこれはアメリカ公開版だけであり、日本を含めた海外配給は20世紀フォックス社が行い、音楽はゴールドスミスのものをそのまま使用している(配給会社の音楽に対するスタンスの違いが現れている)。また、同監督の『キングダム・オブ・ヘブン』では他の監督の作品『13ウォーリアーズ』の音楽が再使用されるなど、コラボレーションが上手くいかなかった例もあった。

そのため自作をコンサートで演奏する際に、映画本編で使われなかった楽曲をプログラムに入れる事が多く、同じく苦労して書いた曲が使用されなかった、アレックス・ノースの『2001年宇宙の旅』のための音楽が、CD録音される際にも指揮を受け持つなど、未使用曲へのこだわりも見せた。

晩年に手がけた映画に『タイムライン』があるが、スコア録音後にも映画の再編集が繰り返され、監督リチャード・ドナーとの意見の相違から降板。最終的に若手のブライアン・タイラーに交替となった。『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』が遺作となったが、体力と時間的な制約で最後まで作曲できず、ジョン・デブニーがクライマックスを担当した。

来歴・人物

アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。父は建築家、母は教師。幼少の頃、母親がピアノを習わせたところ非凡な才能があると言われたため、ジェイコブ・ギンペルについてピアノを習い、さらにマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ に理論を学ぶ。

最初はピアニストを志したが、後に作曲へと関心が向かい、ロサンゼルス市立大学に進学したのち『白い恐怖』を観て映画音楽に興味を持ち、同映画の音楽担当ミクロス・ローザ南カリフォルニア大学にて講義を受け持っているのを知ると、1年間聴講し指導を受ける。

事務員としてCBSに入社し、当初タイピストをしていたが、すぐに音楽部門へ転属。ラジオドラマから料理番組まで放送用音楽を作り、アルフレッド・ニューマンの推薦などで、50年代半ばからTVや映画の音楽を書き始める。生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』で受賞。またエミー賞を5回受賞しているほか、ゴールデングローブ賞英国アカデミー賞にそれぞれ4回ずつノミネートされた。

映画音楽があまりにも有名だが、「管弦楽のための音楽」といった、現代音楽あるいはオラトリオやバレエの音楽も作っている。他にカリフォルニア・ディズニーランドのアトラクション「テンプレート:Lang」の音楽や、カリフォルニア州からの依頼で管弦楽曲「テンプレート:Lang」も手がけている。

1998年2000年に来日し、神奈川フィルを指揮して主に自作を演奏するコンサートを行っている。2003年に予定されていた三度目の来日はドクターストップがかかり中止になり、代打指揮者としてチャールズ・フォックスが来日した。2004年7月21日早朝(現地時間)、ロサンゼルスの自宅にて肝臓癌で死去。75歳。

主な作品

邦題 原題 西暦年
野のユリ テンプレート:Lang 1963年
いつか見た青い空 テンプレート:Lang 1965年
危険な道 テンプレート:Lang 1965年
ブルー・マックス テンプレート:Lang 1966年
セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身 テンプレート:Lang 1966年
砲艦サンパブロ テンプレート:Lang 1966年
電撃フリントGO!GO作戦 テンプレート:Lang 1966年
電撃フリント・アタック作戦 テンプレート:Lang 1967年
猿の惑星 テンプレート:Lang 1968年
刑事 テンプレート:Lang 1968年
パットン大戦車軍団 テンプレート:Lang 1970年
トラ・トラ・トラ! テンプレート:Lang 1970年
砂漠の流れ者 テンプレート:Lang 1970年
パピヨン テンプレート:Lang 1973年
チャイナタウン テンプレート:Lang 1974年
風とライオン テンプレート:Lang 1975年
軍用列車 テンプレート:Lang 1975年
カサンドラ・クロス テンプレート:Lang 1976年
オーメン テンプレート:Lang 1976年
ブラジルから来た少年 テンプレート:Lang 1978年
カプリコン・1 テンプレート:Lang 1978年
エイリアン テンプレート:Lang 1979年
大列車強盗 テンプレート:Lang 1979年
スタートレック テンプレート:Lang 1979年
アウトランド テンプレート:Lang 1981年
ランボー テンプレート:Lang 1982年
ポルターガイスト テンプレート:Lang 1982年
トワイライトゾーン/超次元の体験 テンプレート:Lang 1983年
サイコ2 テンプレート:Lang 1983年
アンダー・ファイア テンプレート:Lang 1983年
グレムリン テンプレート:Lang 1984年
スーパーガール テンプレート:Lang 1984年
未来警察 テンプレート:Lang 1984年
スティーブ・マーティンのロンリー・ガイ テンプレート:Lang 1984年
恐竜伝説ベイビー テンプレート:Lang 1985年
レジェンド / 光と闇の伝説 テンプレート:Lang 1985年
ロマンシング・アドベンチャー キング・ソロモンの秘宝 テンプレート:Lang 1985年
ランボー/怒りの脱出 テンプレート:Lang 1985年
ポルターガイスト2 テンプレート:Lang 1986年
ライオンハート テンプレート:Lang 1987年
ダブルボーダー テンプレート:Lang 1987年
レンタ・コップ テンプレート:Lang 1987年
インナースペース テンプレート:Lang 1987年
ランボー3/怒りのアフガン テンプレート:Lang 1988年
リバイアサン テンプレート:Lang 1989年
スタートレックV 新たなる未知へ テンプレート:Lang 1989年
トータル・リコール テンプレート:Lang 1990年
グレムリン2 新・種・誕・生 テンプレート:Lang 1990年
ロシア・ハウス テンプレート:Lang 1990年
星の流れる果て テンプレート:Lang 1991年
ザ・スタンド テンプレート:Lang 1992年
フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白 テンプレート:Lang 1992年
氷の微笑 テンプレート:Lang 1992年
ミスター・ベースボール テンプレート:Lang 1992年
冷たい月を抱く女 テンプレート:Lang 1993年
私に近い6人の他人 テンプレート:Lang 1993年
ルディ/涙のウイニング・ラン テンプレート:Lang 1993年
激流 テンプレート:Lang 1994年
トゥルーナイト テンプレート:Lang 1995年
パウダー テンプレート:Lang 1995年
コンゴ テンプレート:Lang 1995年
ゴースト&ダークネス テンプレート:Lang 1996年
訣別の街 テンプレート:Lang 1996年
スタートレック ファーストコンタクト テンプレート:Lang 1996年
チェーン・リアクション テンプレート:Lang 1996年
エグゼクティブ・デシジョン テンプレート:Lang 1996年
L.A.コンフィデンシャル テンプレート:Lang 1997年
ザ・ワイルド テンプレート:Lang 1997年
エアフォース・ワン テンプレート:Lang 1997年
ムーラン テンプレート:Lang 1998年
スタートレック 叛乱 テンプレート:Lang 1998年
スモール・ソルジャーズ テンプレート:Lang 1998年
ザ・グリード テンプレート:Lang 1998年
追跡者 テンプレート:Lang 1998年
ハムナプトラ/失われた砂漠の都 テンプレート:Lang 1999年
13ウォーリアーズ テンプレート:Lang 1999年
インビジブル テンプレート:Lang 2000年
ネメシス/S.T.X テンプレート:Lang 2002年
トータル・フィアーズ テンプレート:Lang 2002年
ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション テンプレート:Lang 2003年

脚注

  1. スーパーマン』の音楽も『オーメン』のリチャード・ドナー監督からウィリアムズより前に誘いを受けたが、スケジュールの都合で辞退している。

外部リンク