間接選挙

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間接選挙(かんせつせんきょ、テンプレート:Lang-en-short)とは、投票者が直接候補者を選んで意思表示するのではなく、候補者または中間選挙人を選ぶことになる(一般)選挙人を選ぶという間接的な手段を通して意思表示を行う選挙制度のことである。直接選挙に対比される。

間接選挙の利点と欠点

直接選挙に比べ、中間に選挙人などの(1回または複数回の)クッションが入ることで、急進的な意見を排除し、一時の感情や勢いではない理性的な選択がなされることが期待されている。交通・通信が不便な時代においては、有権者が候補者の見極めを行なうことは困難であり、それを選挙人に託すことができる利点があった。反面、死票が多くなる可能性が高いほか、有権者の意向と選挙人の実際の投票先が一致しないケースもあり得る。また歴史的には選挙人に一定の資格を設ける制限選挙との併用で、見かけ上は普通選挙の形態をとりながらも、特定の社会階層の意見を排除することにも利用された。

間接選挙として最も代表的な例はアメリカ合衆国大統領選挙である。アメリカ合衆国は国土が広く、交通・通信が不便な時代においては、間接選挙は有効であった。しかし、交通・通信の発達により、その意義は薄れ、選挙人も自分が投票する候補者名をあらかじめ明らかにしているなど、形骸化が進んでいる。アメリカにおいては選挙人が意思表明をして、本選挙または予備選で勝った候補者と別の候補者に投票するのは極めて希で、有権者の意志がそのまま反映される直接選挙的な性格が強くなっている。

他にはフランスの上院議員は下院と地方議会の議員約15万人による選挙で選出する例がある。

関連項目

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