桶物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月12日 (火) 22:11時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 4 件をウィキデータ上の d:q2353123 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Portal

ファイル:Tale-Title.gif
初版のページ

桶物語』(おけものがたり、英語A Tale of a Tub)は、ジョナサン・スウィフトの小説である。幾重にも付された序文や相次ぐ脱線(主となる挿話と挿話の間に脱線のための章が別途置かれる)など、特異な作品構造を持つ。『書物戦争』と合わせて一冊の本として公刊された。作品の内容および構成からも関係が深く、両者は合わせて一つの作品として読まれるべきであると考えられる。

題名は、ホッブズの『リヴァイアサン』にある、鯨をよけるための水夫の慣習についての挿話から取られている。その内容は新旧論争での古代派と近代派の対立、および宗教改革期以来のカトリックプロテスタントの対立を風刺するが、この物語は単線的に進むわけではなく、絶えず脱線によって中断される。

テクスト