伊豆スカイライン

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ファイル:Izu Skyline 01.jpg
玄岳から伊豆スカイラインを望む

伊豆スカイライン(いずスカイライン)は、静岡県道路公社が経営する有料の一般自動車道静岡県田方郡函南町の熱海峠から同県伊豆市天城高原へ至る。伊豆半島を縦走する延長40.6kmの一般自動車道である。1962年供用開始。

概要

熱海峠より伊豆半島の稜線を縦走し、天城高原、天城峠、猫越峠、土肥峠(船原峠)を経て大瀬崎へ至る“J”字型の道路として計画されたが、現在では東側の熱海峠~天城高原間が供用されている。東伊豆町など沿線自治体から天城峠までの延伸要望があるものの、具体的な計画は未定である。なお計画線のうち、西側の戸田峠~土肥峠間は西伊豆スカイライン、土肥峠~風早峠間は県道411号西天城高原線として開通している。全線対面通行。

展望のある景観の優れた観光道路であるが、海岸沿いに並行し、混雑することが多い国道135号の抜け道として利用することも可能である。

夜間は料金所に収受員が詰めていないために無料で走行できるが、街灯が整備されておらず、道路自体が高地にあって到達に時間がかかり、更に海岸沿いの国道135号の道路渋滞は夜間は緩和されるので走行車は少ない。冬季は積雪・凍結により閉鎖されることもある。

中速、高速コーナーが連続し、これを目的に休日には首都圏から走りに来る二輪車やスポーツカーが多い。そしてその者たちが無理な走行をするために事故が絶えない現状がある。

沿革

  • 1962年(昭和37年)10月1日 - 熱海峠から巣雲山までの20.3km間を供用開始[1]
  • 1964年(昭和39年)5月15 - 巣雲山から冷川までの11.7km間を供用開始[1]
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - 冷川から天城高原までの9.5km間を供用開始[1]
  • 2009年(平成21年)11月1日 - 伊豆への観光促進と国道135号線の渋滞緩和を目的に、通行料の上限を200円とする社会実験を開始[2]
  • 2011年(平成23年)3月31日 - 上記の社会実験を終了。

通行料金

通行料金は入口料金所で行き先を告げて料金を支払い、出口料金所で通行券の半券を渡す。

全線を走行する場合[3]
車両区分 通常片道使用料金 通常往復使用料金 往復割引料金
二輪自動車 560円 1,120円 840円
軽自動車
小型自動車
普通自動車
960円 1,920円 1,440円
マイクロバス 2,400円 4,800円 3,600円
大型貨物・バス 3,870円 7,740円 5,810円

なお過去に、天然ガス自動車、ハイブリッド自動車、メタノール自動車、電気自動車など、自動車検査証で確認できる低公害車及びアイドリングストップ車は、料金所で自動車車検証を掲示することで半額(10円未満切り上げ)で通行できた。但し、往復割引とは併用できない。

設備

  • 亀石峠ICそばには、休憩施設スカイポート亀石があり、売店・トイレなどがある。以前はガソリンスタンドも併設されていた。
  • 冷川IC近くには、道沿いにいくつかの飲食店が見られる。この付近では住民の生活道路となっており、路線バスも走っている。
  • 玄岳ICそばには、かつて「玄岳ドライブイン」が存在し、熱海サボテン公園をむすぶ、熱海高原ロープウェイも存在した。2006年頃にNPO法人、フォーエヴェーグリーンが運営する「地球環境とエネルギー資料館」としてオープンしたが、2008年11月末に閉館した。またテレビドラマ「華麗なる一族」のロケ現場にも使われた。

インターチェンジなど

施設名 接続路線名 熱海峠から
(km)
備考 所在地
県道20号線経由 箱根新道箱根ターンパイク 小田原・厚木・横浜・東京方面
熱海峠IC 静岡県道20号熱海箱根峠線静岡県道11号熱海函南線 0.0 静岡県 函南町
玄岳IC 熱海新道 5.0 熱海市
韮山峠IC 富士見パークウェイ 8.0 伊豆の国市
山伏峠IC 静岡県道80号熱海大仁線
スカイポート亀石 ドライブイン
亀石峠IC 静岡県道19号伊東大仁線 17.0
巣雲山駐車場 トイレ併設 伊豆市
冷川IC 静岡県道12号伊東修善寺線 31.0
天城高原IC 静岡県道111号遠笠山富戸線 40.6

沿線の風景

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 静岡県道路公社50年のあゆみ 伊豆スカイライン
  2. 2009年10月29日付 静岡新聞「伊豆スカイライン通行料上限200円に」
  3. 静岡県道路公社が管理する有料道路のご利用について

関連項目

外部リンク

テンプレート:伊豆スカイライン