クリンゴン語

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クリンゴン語(クリンゴンご、クリンゴン語では tlhIngan Holラテン文字表記))は、SFテレビドラマスタートレック』シリーズに登場する架空の宇宙人、クリンゴン人が使用する架空の言語である。

歴史

クリンゴン語は、スタートレックの出演俳優であるジェームズ・ドゥーアンが映画『スタートレック』のために、基本音素(と少数の単語)を考案したことに始まる。それ以前には、テレビシリーズのエピソード中にクリンゴン人が登場しても全て英語で会話しており、この映画で初めてクリンゴン語の会話が行なわれた。その後のクリンゴン語は、その後言語学者のテンプレート:仮リンクが完成度の高い人工言語に発展させた。

特徴

言語学者のオクランドが「異星人らしく」なるよう慎重に作ったもので、OVS型語順など多数の変わった特徴がある。語彙は「宇宙船」や「軍事行動」といったスタートレック的、クリンゴン的な概念に極度に集中している。そのため、日常会話は難しい場合がある。

にもかかわらず少数の人々(大部分は熱心なスタートレックファンか言語マニア)は、クリンゴン語で会話できる。スキルの高い話者の間では日常会話も行なわれ、『チャック』や『ビッグバン★セオリー』といったテレビドラマや、映画『宇宙人ポール』でも登場人物がギークであることを示す記号として用いられることがある。

架空の言語としては完成度も高く人気があり、ISO 639の言語コードでは 「tlh」 で表されるなど、実在の言語と並ぶ扱いをされることも多い。検索サイトグーグルでは表示言語としてクリンゴン語を選択できる。またウィキペディア・クリンゴン語版も存在したが、現在は閉鎖、ウィキアに移管された(外部リンク参照)。

別名

クリンゴン語は、ときにクリンゴニーズ(テンプレート:Lang-en)とも呼ばれる(特に『宇宙大作戦』第43話「新種クアドトリティケール」(テンプレート:Lang-en)の中では「クリンゴニ」と呼ばれている)。しかし、クリンゴン語話者の間ではこれは、テンプレート:仮リンクのスタートレック小説に記述されたもう一つのクリンゴン語、クリンゴナーズテンプレート:Lang-en)を指すことが多い。

文字

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クリンゴン語で使われる文字、ピカド(テンプレート:Lang-en)と、数字の一覧

クリンゴン語の文字はピカド(テンプレート:Lang-en)と呼ばれ、21個の子音と5個の母音が存在する。ただし、通常はピカドの代わりにラテン文字で表される。尚、クリンゴン語のラテン文字表記においては、大文字と小文字でそれぞれ別の音を示す(Q, q以外は大文字か小文字のいずれかしか存在しない)。

発音

子音:b, ch, D, gh, H, j, l, m, n, ng, p, q, Q, r, S, t, tlh, v, w, y, '

母音:a, e, I, o, u

母音

前舌 中舌 後舌
    u /u/
I /ɪ/
半狭  
半広 e /ɛ/   o /ɔ/
a /a/

子音

唇音 舌頂音 舌背音 咽喉音
両唇音 唇歯音 歯茎音 そり舌音 硬口蓋音 軟口蓋音 口蓋垂音 声門音
破裂音 p /pʰ/ b /b/ t /tʰ/ D /ɖ/ q /q/ Q /q͡χ/ ' /ʔ/
鼻音   m /m/   n /n/ ng /ŋ/
ふるえ音 r /r/
摩擦音 v /v/ s /ʂ/ H /x/   gh /ɣ/
接近音   y /j/
側面接近音 l /l/
有声両唇軟口蓋接近音 w /w/
破擦音
歯茎音
無声音 ch /ʧ/
有声音 j /ʤ/
特殊な発音 tlh /t͡ɬ/

外部リンク

テンプレート:スタートレック テンプレート:Sister