SHOP99

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SHOP99方南町店(東京都中野区・現在はローソンストア100)

SHOP99(ショップきゅうきゅう)は、日本にかつて存在したコンビニエンスストア。運営会社は株式会社九九プラス(きゅうじゅうきゅうプラス、テンプレート:Lang-en-short、本社:東京都新宿区、現在では解散しておりオペレーション機能を株式会社ローソンマート承継)。同社は2009年(平成21年)にローソンストア100の運営会社であった株式会社バリューローソンを吸収合併(この時点で共にローソングループ)し、2011年(平成23年)までに全店舗がローソンストア100に改称した。 テンプレート:Main2

概要

1996年(平成8年)、スーパーマーケットを運営していた株式会社ベスト(家電量販店ベスト電器とは無関係。後にシートゥーネットワークに事業譲渡し消滅)内の事業部により、東京都立川市若葉町にSHOP99の前身となる「99エンオンリーストア」の一号店が開業した。2000年(平成12年)、株式会社九九プラスを設立して株式会社ベストから独立。アメリカの均一価格チェーンストアをヒントに事業を立ち上げ、100円ショップとコンビニエンスストアを合わせた業態として、多くの商品が消費税抜99円、税込104円で販売されていた(ローソンストア100への一元化後は税抜100円、税込105円[1]となっている)。また、いわゆる生鮮コンビニであり、生鮮食品を扱っているのも特徴である。その後、2001年(平成13年)には新店舗出店時における店名を「SHOP99」に統一している。2004年(平成16年)よりイメージキャラクターに草彅剛を起用。顧客の要望によって税抜き99円以外の商品や新聞雑誌(これらは定価販売)を扱う店舗もあり、さらに商品によっては25円、50円の物もあり、「○個で99円」という価格設定になっていた(ローソンストア100移行後も店舗によって別価格帯の商品を扱っている)。

2007年(平成19年)2月28日ローソンと業務提携し、ローソングループの一員となった[2]。その際に行われた記者会見では、首都圏を中心に展開しているローソンストア100の店舗を将来的にはSHOP99へ統合する方向性が示されていた[3]が後に方針転換し、2008年(平成20年)2月18日付のSHOP99プレスリリースにて、SHOP99からローソンストア100への出店・統合とPB(プライベートブランド)商品を共通化する新たな方向性を発表、それに沿った試験的な店舗展開が行われ、一部店舗はローソンストア100に衣替えした[4]

2008年(平成20年)7月に、ローソンが株式公開買付け(TOB)を発表。キョウデンほかの賛同により、TOBは成立し、2008年(平成20年)9月5日にローソンはキョウデン保有の株式などを取得し、九九プラスを子会社化した[5]。これに伴い、既存店舗をSHOP99からローソンストア100への屋号変更・改装の本格的実施[6]を発表している。また、2009年(平成21年)5月1日付でローソンストア100を展開する株式会社バリューローソン、同年12月には九九プラス関西をそれぞれ吸収合併。店舗運営や商品仕入機能の一元化、店舗ブランドの統合加速などにより、さらなる競争力強化を図る。

2009年(平成21年)11月、ローソンが2010年(平成22年)3月1日付で株式交換によって九九プラスを完全子会社化すると発表。しかし、2010年(平成22年)2月9日に、ローソン子会社のローソンエンターメディアで、役員が約150億円もの資金を不正に流用していた問題が発覚。ローソンは、交換比率に影響が出ると判断して、株式交換を一時中止した[7]。その後、業績への影響が確定したことから交換比率を再算定、2010年(平成22年)4月14日に二度目の株式交換契約を締結した。6月25日付でJASDAQ上場廃止となり、7月1日付でローソンの完全子会社となった。2011年(平成23年)には全店舗がローソンストア100に移行し、統合を完了させた。

店舗運営

利益率の低い食料品や価格の変動する野菜を破格の値段で販売し、コスト削減が効かないナショナルブランド品の比率も高く、多くの100円ショップと比べて利益は極めて薄く、急激な店舗展開による人員不足など、課題は残っていた。この収益性の低さからフランチャイズ加盟を募りにくく、多くの店舗で直営・正社員による運営としている。定価販売が原則のコンビニとは異なり、販売期限が近づいた生鮮類などは、10円から半額の値引き販売を行うことで廃棄ロスを軽減させている。これは、本来は99円の商品であるため利益を著しく損なっていた。

店舗運営時間

基本的に自己申告制のシフトでアルバイトを募集している。 朝勤務(8:00 - 13:00) 昼勤務(13:00 - 17:00) 夕方勤務(17:00 - 22:00) 夜勤務(22:00 - 8:00;法律上では21:00 - 7:00で、休憩1時間込。この会社では、基本的な契約で、契約外の残業-1:00 がある)から構成されている。また、所属勤務店以外(他店SHOP99)への勤務も可能で、応援としてのヘルパー制度がある。

過去、毎月9日周辺には「九の市(きゅうのいち)」、月末には「月末市」と題したセールを行っていた。セール内容は店頭に掲示されている広告や、公式サイトで確認できた。セール品の販売開始は午前10時(日本時間)から実施していたが、2008年(平成20年)7月に終了した。

テーマソング

常に店内に流れるオリジナルテーマソングがある。作詞・作曲は元親会社のキョウデングループ会長のはしもとひろし、アレンジは平家徹也、歌は高橋ひろこ2004年(平成16年)に99円で店頭にて発売された。現在は同社サイトでダウンロード可能[8]。ちなみに、お笑い芸人の増谷キートンがテーマソングとして使用している。

2004年頃までは現在の曲とは別の曲も使われており、女性ボーカルとオカマ風の男性が掛け合いをするものや、99(ナインティナイン)を連呼する曲もあった。

SHOP99ゲームシリーズ

各店舗でWindows用ゲームソフトを99円(税込104円)で販売していた。

同時期には、ダイソーも「ザ・ゲームシリーズ」を100円(税込105円)で発売している。

タイトルリスト
  • ポーカー
  • HANAGE2〜遥かな幻影に〜
  • 解体業者スクラッパーズ
  • 大忙しの料理店
  • 麻雀
  • リバーシ
  • ブラックジャック
  • ジグソーパズル
  • 五目並べ
  • ジャンシュー

沿革

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  • 1996年(平成8年)4月 - スーパーマーケットを運営していた株式会社ベスト内に事業部を発足。東京都立川市若葉町に「99エンオンリーストア」の店名で1号店を開店。
  • 2000年(平成12年)10月 - 株式会社九九プラスを設立。株式会社ベストから独立。同月、フランチャイズ展開を開始。
  • 2001年(平成13年)
    • 1月 - 新CIを導入。以降、新店舗における店名を「SHOP99」に統一。
    • 7月 - 株式会社キョウデンの出資を受け、傘下に入る。
  • 2002年(平成14年)6月 - 当時、同じキョウデングループの関西チコマート株式会社を、株式会社チコマートから買収。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 子会社の関西チコマート株式会社を株式会社九九プラス関西に社名変更。
  • 2004年(平成16年)9月9日 - ジャスダック上場
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
    • 1月10日 - ローソンが第三者割当増資を引き受け、筆頭株主(34.2%)となる。
    • 7月15日 - ローソンが、連結子会社化を目指してTOBを発表。
    • 9月5日 - TOB成立により、ローソンは株式77.67%(これまでの保有分を含む)を取得し、連結子会社化。
  • 2009年(平成21年)
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)7月20日 - SHOP99が、全店「ローソンストア100」となる[9]

関連会社

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • 2014年4月1日からは108円
  • 株式会社ローソンと株式会社九九プラスの業務・資本提携に関するお知らせ ローソン ニュースリリース 2007年2月28日
  • ローソン、ショップ99と資本・業務提携。低価格ショップの統合も視野 Garbagenews.com 2007年3月01日
  • 統一PBブランド「VL」商品発売&統合目指した試験店展開 SHOP99 新着情報 2008年2月18日テンプレート:リンク切れ
  • テンプレート:PDFlinkテンプレート:リンク切れ
  • SHOP99公式サイト「おしらせ」よりテンプレート:リンク切れ
  • ローソン、九九プラス完全子会社化への株式交換中止 | ビジネスニュース Reuters
  • SHOP99テーマソング
  • 「SHOP99」は、「ローソンストア100」に生まれ変わりました! ローソンストア100