RAR

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テンプレート:Infobox file format RAR(ラー、アールエーアール)はデータ圧縮ファイルフォーマットの一つ。元々は MS-DOS ベースのファイル圧縮ソフトウェアの名前及びファイルフォーマットである。

ZIP に比べ高い圧縮率であり、他の圧縮形式にはあまり見られない特色としてリカバリレコードが挙げられる。リカバリレコードとは、一種のハミング符号を付加することで圧縮ファイルの破損をある程度まで修復可能とするものである。また、一定のサイズごとに分割して圧縮することができる。

WinRARMacRAR などのソフトウェアで処理を行うことができる。

拡張子

.rar

MIME-Type

application/x-rar-compressed

経歴

複数の規格の存在が第三者により確認されている

  • RAR (初代)
  • RAR2
  • RAR3 (現在の規格) – WinRAR version 2.9 の時点で実装され、WinRAR version 3.00 で正式にサポートされている[1]

規格の変更点は、

  • 拡張子が従来の {ボリューム名}.rar, {ボリューム名}.r00, {ボリューム名}.r01, etc. から、{ボリューム名}.part001.rar, {ボリューム名}.part002.rar, etc. に変更。
  • 暗号化の方式が AES の 128 ビット長の暗号鍵に変更されている。
  • ファイルヘッダとファイルのデータ両方が暗号化されるようになった(従来はファイル名だけは閲覧可能だった)。
  • 圧縮方式として 4 MB の辞書を使用、テキストデータには Dmitry Shkarin の PPMII アルゴリズムを、他のデータにはプラットフォームとファイルタイプに応じた事前処理のためのフィルタを使用する。
  • リカバリーボリューム (.rev) が製作可能になり、ファイルの破損をある程度まで復元可能になった。
  • 4 GB 以上のファイルサイズを持つ圧縮ファイルが作成可能。
  • Unicode 対応。

関連項目

  • CBR - RAR を用いたデータフォーマット
  • 7-Zip
  • ZIP
  • LHA - 同じく「ラー」と呼ぶユーザーがいる
  • CAB
  • DGCA
  • GCA

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:アーカイブファイルフォーマット
  1. RAR and WinRAR Product Version History