ユニリーバ・ジャパン
ユニリーバ・ジャパン株式会社(テンプレート:Lang-en-short)は、オランダとイギリスに本拠を置く洗剤・ヘアケア・食品・トイレタリー用品メーカー・ユニリーバの日本法人、旧・日本リーバ。
目次
概要
テンプレート:出典の明記 本社は、東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー[1](東京メトロ日比谷線・東急東横線中目黒駅すぐ、専用郵便番号〒153-8578)
花王、ライオン、P&G、資生堂などが主な競合メーカーで、髪や肌の手入れなどの身繕いに関する商品、台所用クレンザー等の住居用洗剤、更に食品市場には紅茶商品を展開している。
特に身繕い関する商品で高いマーケットシェアを持っており、とりわけ「Lux(ラックス)」、「Dove(ダヴ)」「mod's hair(モッズ・ヘア)」などのブランドを持つシャンプー部門ではテンプレート:要出典範囲を誇っている。
2006年(平成18年)には各社がヘアケア事業の強化に乗り出し競争激化と報道されたが、ヘアケアでのテンプレート:要出典範囲した。また、住居用洗剤の「ジフ[2]」「ドメスト(Domestos)」もテンプレート:要出典範囲のブランドである。 さらに、2007年(平成19年)には男性用の香水「AXE(アックス)」の販売を開始した。
紅茶「Lipton(リプトン)」も販売している。
略歴
- 1964年(昭和39年)3月 - ユニリーバと豊年製油(株)(後のホーネンコーポレーション→豊年味の素製油、現・J-オイルミルズ)の合弁で、(初代)豊年リーバ(株)を設立[3]。
- 1966年(昭和41年) - マーガリンの「ラーマ」を販売開始[4]。(テンプレート:要出典範囲)
- 1972年(昭和47年) - 「Lux」の輸入販売開始。当初は固形の化粧石鹸のみ。
- 1976年(昭和51年) - シャンプー・リンスの「サンシルク」を発売開始、ヘアケア製品分野への進出。
- 1977年(昭和52年) - 社名を豊年リーバ(株)から日本リーバ(株)へと変更し、ユニリーバの子会社となる。
- 1984年(昭和59年) - 金色の長い髪の女性が、草原で洗髪するテレビCMで、ブランドを確立したシャンプー・コンディショナーの「ティモテ」を発売開始。当時としては異例の、フリーペーパーと一緒に各家庭に試供品を配布するという、サンプルのポスティングを行い、一時期はマーケットシェア20%[5]を確保。
- 1991年(平成3年) - 味の素から家庭用マーガリン「マリーナ」の商標権を譲受[6]。
- 1993年(平成5年)11月 - リプトンジャパン(株)の本社を神戸から東京・渋谷に移転。
- 1994年(平成6年) - シンボルマークを、日本リーバの頭文字である"NL"を流線型にシンボライズ化したものに変更。
- 1995年(平成7年) - 清水工場の油脂精製部門をホーネンコーポレーション(後の豊年味の素製油、現・J-オイルミルズ)に譲渡[7]。
- 1996年(平成8年) - 日用雑貨分野で欧米型オープン価格制を導入[8]。
- 2000年(平成12年)7月1日 - 「ブルックボンド紅茶」の日本国内での販売権をリプトンジャパン(株)に統合し、同社を「ビー・ビー・エルジャパン(株)」に社名変更[9][10]。(日本紅茶が「エム・シー・ビバレッジ」に社名変更して紅茶事業から撤退[10])
- 2000年(平成12年)7月1日 - ホーネンコーポレーション(株)(後の豊年味の素製油、現・J-オイルミルズ)の合弁で、業務用加工油脂や製菓・製パン用などの食材事業を行う(2代目)豊年リーバ(株)を設立[11][12]。家庭用の紅茶両ブランドとマーガリン製品の販売を「ビー・ビー・エルジャパン(株)」から当社へ移管[13]。
- 2002年(平成17年)
- 2005年(平成17年)6月1日 - 社名を日本リーバから「ユニリーバ・ジャパン」に変更、同時にロゴもユニリーバ本社同様に頭文字である"U"の字に商品・事業の25カテゴリーをシンボライズ化したものに変更[14]。
- 2006年(平成18年)6月 - 社名変更から1年を経た事を機に、テレビ番組のスポンサークレジットをカタカナ表記だったものをロゴマークを外したローマ字表記に変更。
- 2007年(平成19年)
- 3月31日 - (2代目)豊年リーバ(株)を(株)J‐オイルミルズへ譲渡[15]。
- 7月1日 - 「ラーマ」ブランドを含む家庭用マーガリン事業を(株)J‐オイルミルズへ譲渡[16]。
- 2010年(平成22年)10月1日 - 「リプトン」ブランドの紅茶茶葉の販売で森永乳業と提携[17]。
商品一覧
ヘアケア・スキンケア
- ラックス(Lux)
- スーパーリッチシャイン
- スーパーダメージリペア
- 美容液スタイリング
- パーフェクトスタイリング
- ボディソープ
- ソープ
- ダヴ(Dove)
- 浸透ニュートリオイルケア - 2012年1月にシャンプー・コンディショナー・髪の美容液オイル(洗い流さないトリートメント)を、2012年3月にダブルトリートメント(洗い流すタイプのトリートメント)を発売。
- 浸透モイスチャーケア - 2009年8月に「モイスチャーバランスケア」を改良
- 浸透ドライダメージケア - 2009年8月に「アドバンストダメージケア」を改良
- モイスチャークレンジング メイク落とし
- オイル泡クレンジング
- リキッド泡クレンジング
- プロエイジ - かつてはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、泡洗顔等を販売していたが、生産終了により、洗顔フォームのみ継続販売されていた。2011年3月のリニューアルにより泡洗顔が復活、オイルinクリームメイク落としを追加して3種類に拡大。
- 洗顔フォーム - なりたい肌に合わせて4種類から選べる。ビューティモイスチャー・フレッシュ・ディープピュア・プロエイジの4種類。
- 泡洗顔 - クリーミー泡洗顔・フレッシュ泡洗顔・プロエイジ マッサージムース泡洗顔がある。
- ビューティモイスチャーボディウォッシュ
- ボディウォッシュ go freshシリーズ - 洗い上がりや気分に合わせて香りが選べるシリーズ。ハーモニー(2012年3月発売)・リバランス(2011年2月発売)・リニュー(2010年3月発売)・アクアモイスチャー(2008年3月発売・2010年3月改良)・リフレッシュ(2008年3月発売・2010年3月改良)の5種類。
- 薬用ハンドケアウォッシュ【医薬部外品】
- ビューティーバー(固形石鹸)
- MEN+CARE - 男性向け洗顔料。泡タイプのクリーンコンフォート泡洗顔、スクラブ粒子入りのディープクリーン洗顔、クールメントール(清涼剤)配合のエクストラフレッシュ洗顔の3種類。
- モッズ・ヘア(mod's hair)
- ホットケア
- アクアクリア
- インナーグラマーワックス
- グラマラスメイク
- ホットグラマー
- グラマラスロック ハードスプレー
- ポンズ(POND'S)
- ヴァセリン(Vaseline)
- オリジナル ピュアスキンジェリー
- ペトロリューム ジェリー リップ
- ボディローション
- ティモテ - 1994年に一旦撤退されたが、2013年に復活し、「再上陸」としている。
- クリア(CLEAR) - 2014年に発売開始したシャンプー。通常のショッキングピンクと男性用の深緑の2タイプで発売
デオドラント・男性化粧品
- レセナ(Rexena)
- ドライシールド パウダースプレー
- ドライシールド パウダースティック
- ベーシックシリーズ(パウダースプレー)
- アックス(AXE)
- フレグランスボディスプレー
- ドライ デオドラントスプレー
- ボディソープ
- プレミアム ブラックシート
日用掃除用品(ホームケア)
- ジフ(海外名:Cif(シフ)、Jif) - クリームクレンザー。過去に「ジフ酸素ジェル」の他、シートタイプの「ジフクロス」、スプレータイプの「ジフスプレー」を発売したことがあった。
- ジフ
- ジフレモン
- ジフバスクリーナー - 過去に缶スプレータイプや液体タイプを発売したことがあった。旧商品名は「バスジフ」「ジフお風呂の洗剤」だった。
- ドメスト(Domestos) - 過去に通常の1.5倍サイズや、「キッチンドメスト」「カビドメスト」「ドメストスプレー」「ホワイトドメスト」を発売したことがあった。
食品
- 世界最大紅茶ブランドで、ティーバッグなどの茶葉製品や紅茶飲料を展開[18]。
- 紙パック・チルド飲料は森永乳業[19]、缶・ペットボトル飲料はサントリー(販売はサントリーフーズ)がライセンス生産している。
- ブルックボンド
販売終了品
- サンシルク
- エリーダオーガニック
- サロンセレクティブ
- ビタシャワー
- ペアーズ
- サーフ - 当初は「サーフII」。一時期特大サイズを発売したこともある。「パワーサーフ」とも。通常の1.2Kgと紙パックの1.0Kgの2通りで発売していた。
日本では別会社が展開している商品
以前は扱い、現在は別会社が事業を展開しているブランドを含む。
- ラックスの固形石けん - 輸入専門卸業者が輸入した物が、100円ショップやディスカウントショップで3個1組で格安販売されている。
- ファーファ - 熊のキャラクターで知られる柔軟剤。現在はNSファーファ・ジャパン(旧・ニッサン石鹸)に事業を譲渡。これによって日本国内では衣類用洗剤事業は全面撤退したことになる。そのため、化粧品会社として見る向きが多くなる。
- ラーマ(マーガリン)- 基幹商品の「ラーマソフト」が有名なマーガリンのブランド。2007年7月1日にJ-オイルミルズへ譲渡[16]。これによって日本国内では食品事業部門は紅茶飲料と委託生産商品を除き実質撤退したとされる。なお、J-オイルミルズは日清オイリオとも事業提携、低脂肪・低カロリー食用油「ヘルシーリセッタ」を使用したマーガリンも生産。
- クノールカップスープ - アメリカ発祥の即席スープシリーズのブランド。日本では全額出資のクノール食品が委託生産したものを味の素がライセンス販売。
- マイユ - フランス発祥のマスタード・ビネガー(食酢)・酢漬け野菜のブランド。日本ではエスビー食品がライセンス販売。
- 森永乳業が1979~2010年迄販売していた「エスキモー」ブランドのアイスクリームは、ユニリーバ社と提携して生まれたブランドである。商品の中には「ビエネッタ」のように日本以外の国ではユニリーバ社が販売しているものもある。世界的にはアイスクリーム・氷菓分野ではユニリーバ社はかなりのシェアを持っている。
宣伝活動
1994年からはテレビコマーシャルの最後にサウンドロゴとともに会社のロゴマークを表示していたが、2000年頃からそれを廃止し、CMには商品のみを宣伝し、日本リーバの表示、サウンドロゴはしなくなった。しかし、社名変更に伴いCMの冒頭(最初に商品名を出すCMは最後)に再びCI(コーポレートアイデンティティ)を導入している。これを機会に、サウンドロゴは30秒バージョンのみ公表という形で復帰。2008年からサウンドロゴを一部変更している。
タレントの鈴木蘭々やモッズ・ヘアに歌手のhitomiを起用したことがあるが、日本の有名タレントをたくさん使う花王、ライオンに対して、ユニリーバ・ジャパンのライバル会社で、同じ外資系家庭用品メーカーのP&G同様、外国の有名タレントを起用していたが近年は日本の有名タレントも起用している。
歴代キャッチコピー
- 暮らしの声を品質に( - 1994年9月)
- YOUR BEST PARTNERを目指す(1994年10月 - 2005年5月) - 但し、企業ロゴの下の部分は「YOUR BEST PARTNER」のみとなっている。
- あなたにあふれる輝きを(2005年6月 - 2009年9月)
- 暮らしに生き生きとあふれる輝きを(2009年10月 - 現在)
外部リンク
脚注
テンプレート:Reflist- ↑ 1.0 1.1 “日本リーバ、本社が4月末移転”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2002年4月22日)
- ↑ 外国名はCif(シフ)またはJif
- ↑ “日本リーバ、創業 30周年機に 2000億円企業目指す 茶全般のエキスパートへ”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1994年7月25日)
- ↑ “日本リーバ、「ラーマソフト」全面刷新 マーガリン市場№2奪回へ”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1998年2月6日)
- ↑ ユニリーバ成功戦略のヒミツ ブランディング - TBSテレビ『がっちりマンデー』2005.06.05放送分
- ↑ “味の素、家庭用マーガリン「マリーナ」の商標権をニッポンリーバ社へ譲渡”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (1993年10月11日)
- ↑ “ホーネン、日本リーバ清水工場油脂精製部門を譲受”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年3月24日)
- ↑ 8.0 8.1 “オープン価格制、どう捉えるか(6)直取は卸・小売とも“同列”に”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2004年11月5日)
- ↑ “リプトンジャパンが「リプトン」「ブルックボンド」を統合へ”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2000年5月10日)
- ↑ 10.0 10.1 “日本紅茶が「エム・シー・ビバレッジ」で再出発”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2000年6月28日)
- ↑ “「豊年リーバ」始動、多様で高品質な商品やサービスの提供目指す”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2001年7月11日)
- ↑ “日本リーバとホーネンコーポレーションが提携、業務用食材で新会社”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2001年4月6日)
- ↑ “「リプトン」と「ブルックボンド」を再統合、販売部門を日本リーバへ”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2001年6月13日)
- ↑ “日本リーバ、ユニリーバ・ジャパンへ社名変更 6月1日から”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2005年6月1日)
- ↑ “J-オイルミルズ、豊年リーバを完全子会社化 家庭用マーガリンに参入”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年4月2日)
- ↑ 16.0 16.1 “新トップ登場:豊年リーバ・河端和雄社長”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年8月29日)
- ↑ “ユニリーバ・森永乳業、「リプトン」茶葉で販売提携”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2010年6月25日)
- ↑ “コーヒー・紅茶・クリーム特集:紅茶メーカー各社動向=ユニリーバ・ジャパン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2012年9月3日)
- ↑ “紅茶特集:メーカー各社動向=森永乳業”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2013年9月13日)