M52 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
M52
 250px
星座カシオペヤ座
観測データ
種別散開星団
赤経 (RA, α) 23h 24.2m (J2000.0)
赤緯 (Dec, δ) +61°35' (j2000.0
距離 5100 光年
視等級 6.9
視直径 13
物理的性質
直径 _ 光年
(B-V)_
絶対等級 _
特性 _
その他の名称

NGC 7654

250px

M52 (NGC7654) はカシオペヤ座にある散開星団

1774年フランス天文学者シャルル・メシエが発見した。「非常に微かな星の集まり。星雲状物質を交え、普通の色消し望遠鏡で見える」と記している。9月7日のことで、モンティニュー彗星の観測中であった。ジョン・ハーシェルは「大きく星数が多く、丸く集中している。星の等級は9~13等」と記した。スミスは「乱雑に星がまかれているが、三角形を作る星の頂点に、橙色の星が置かれ、羽を伸ばした鳥のようである。7~8等級の星2個が先行し、他の同じぐらい明るい星が後続する」と記した。ウェッブは「不規則。よくあることだが橙の星がある」とした。全体の形は不正形の半円とか、不正三角形とか、東南を指す細い矢(ジョーンズ)などと表現されている。マラスは針の姿に見立てた。鳥の形に見る人もいる。

約200個の若い星からなる。この星団の集中度は1立方パーセクあたり55.7個であり、M11と同程度で散開星団としてはまばらな方である。

双眼鏡では星雲状に見えその中に僅かばかりの星が浮かんでいる。口径6cmの望遠鏡では微星がはっきりしてくる。口径10cmの望遠鏡では更に多くの星を分離でき、明るくびっしりと星が集まっている様子がわかる。全部の星を分離するには口径30cm程度の望遠鏡を必要とする。

関連項目


テンプレート:メシエ天体