K点

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  1. ジャンプ場の着地位置を指すドイツ語の Konstruktionspunkt, kritischer Punkt に由来する名称。
  2. バンド計算におけるメッシュにより区分された点の名称。

スキージャンプにおけるK点

ファイル:Sprungschanze Sapporo.JPG
札幌市の大倉山ジャンプ競技場。赤い線(K点)と青い線(P点)が分かる

K点(ケイてん)とは、スキージャンプ競技におけるジャンプ台建築基準点のこと。ドイツ語で建築基準点を意味するKonstruktionspunkt(英: construction point)に由来する。

K点は、ジャンプ台の着地斜面の下部に位置し赤い線が引かれており、この位置を境にして着地滑走路の傾斜曲率が変わる。2005年現在の採点法ではK点を飛距離の基準とし、K点に着地した飛躍に対し60点が与えられる。着地地点がK点に達しなかった場合は減点され、超えた場合は加算される。減加算される点数は、ジャンプ台の規模により異なるが、一般的にノーマルヒルでは2.0点/m、ラージヒルでは1.8点/mである。
着地区域の開始点はP点(独: Punkt, 英: P-point)と呼び、青い線が引かれている。

着地地点は前述の傾斜路の曲率が着地時に危険が伴うことから、これ以上飛ぶと危険であるという「極限点」を意味するkritischer Punkt(英: critical point)の意味として1972年に日本で開催された札幌オリンピック当時は用いられていた。

競技中においても最も飛距離の長い選手であっても着地地点がK点を超えないように、大会運営者はスタート地点の高さや助走路の長さを調節して設定していた。その後、滑空中の姿勢を含む滑空技術・着地技術・競技服等が大幅に進歩したことでジャンプ場の完成時に固定されていたK点を越える、いわゆる「K点越え」のジャンプが可能になり、極限点は事実上意味をなさなくなった。

かつてのK点の役割に相当するものは2004 - 2005年シーズンから「ヒルサイズ」と呼ばれ、K点より遠くに設定されている。選手がこの距離を超える飛行をすると、危険のため競技の続行について審議される。また、K点距離が同じであってもジャンプ台によってヒルサイズは異なるが、おおむねバーンの斜度がノーマルヒルで31度、ラージヒルで32度となっている。すなわち、現在ではジャンプ台の大きさは「ヒルサイズ=Xm、K点=Ym」というかたちで示される。1995年頃からヒルサイズ導入までは斜度30度を目安にした「ジュリーディスタンス」が用いられていた。

長野オリンピックでジャンプ競技がおこなわれた白馬ジャンプ競技場のK点は、ノーマルヒルで90メートルラージヒルで120メートルである。

バンド計算におけるk点

バンド計算においては、ブリュアンゾーン内においてメッシュによって区分された各点(Sampling points)のことをk点k-point)と呼ぶ。
この場合の"k"は小文字。大文字のK点は意味の異なる別の用語である。ブリュアンゾーン上のk点のうち、対称性の良い点に特に名称が付いていて、その中に"K点"と呼ばれるk点が存在する。

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