ツツジ科
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テンプレート:生物分類表 ツツジ科 (Ericaceae) は被子植物の科の1つ。現在主流のAPG植物分類体系では、約125属4000種ほどの大きな科で、木本・草本を含め、温帯から寒帯に広く分布する。 次のような系統樹が推定されている。 テンプレート:Clade
従来のクロンキスト体系等の分類では、イチヤクソウ科(・シャクジョウソウ科)・エパクリス科・ガンコウラン科を含む4科または5科に分けられていた。
旧ツツジ科
従来の分類におけるツツジ科(旧ツツジ科)は、上記のツツジ亜科(旧ガンコウラン科を除く)・ドウダンツツジ亜科・イチゴノキ亜科・イワヒゲ亜科・ジムカデ亜科・ドウダンツツジ亜科・スノキ亜科からなるもので、約100属1350種が含まれる。
園芸用樹木のツツジやサツキ、シャクナゲ、アザレア(以上ツツジ Rhododendron 属)、ドウダンツツジ Enkianthus perulatus、カルミア Kalmia sp.、エリカErica sp.、アセビ Pieris japonica など、果樹のブルーベリー Vaccinium sp.やクランベリー(ツルコケモモ Vaccinium macrocarpon)、高山植物のコケモモ Vaccinium vitis-idaea 、シャシャンボなどがよく知られる。
性質
木本(一部つる性)で、石灰質土壌を嫌い酸性土壌に育つものが多い。また菌根菌と共生し「ツツジ型菌根」を形成する。温帯から寒帯に多く分布する。
分類
従来は子房上位のツツジ亜科と、子房下位のスノキ亜科に大きく分けられていた(現在は一部の属がさらに分けられている:上記参照)。
主な属
- アセビ属 Pieris
- イソツツジ属 Ledum
- イチゴノキ属 Arbutus
- イワナシ属 Epigaea
- イワナンテン属 Leucothoe
- イワヒゲ属 Cassiope
- ウラシマツツジ属 Arctous
- エリカ属 Erica
- カルーナ属 Calluna
- カルミア属 Kalmia
- コメバツガザクラ属 Arcterica
- シラタマノキ属 Gaultheria
- ジムカデ属 Harrimanella
- スノキ属 Vaccinium
- チシマツガザクラ属 Bryanthus
- ツガザクラ属 Phyllodoce
- ツツジ属 Rhododendron
- ドウダンツツジ属 Enkianthus
- ネジキ属 Lyonia
- ヒメシャクナゲ属 Andromeda
- ホツツジ属 Elliottia
- ミネズオウ属 Loiseleuria
- ミヤマホツツジ属 Cladothamnus
- ヤチツツジ属 Chamaedaphne
- ヨウラクツツジ属 Menziesia
外部リンク
- Ericaceae in Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website Version 7, May 2006 [and more or less continuously updated since].
- Ericaceae in Watson, L., and Dallwitz, M.J. 1992 onwards. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 29th July 2006
- ツツジ科(画像):フラボンの山野草と高山植物の世界