サツキ

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開花時期のサツキ(園芸品種)の木と花
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自生品の開花(和歌山県田辺市・渓流沿い)

サツキ(皐月、学名 Rhododendron indicum)はツツジ科植物で、山奥の岩肌などに自生する。盆栽などで親しまれている。サツキツツジ(皐月躑躅)などとも呼ばれており、他のツツジに比べ一ヶ月程度遅い、旧暦の5月 (皐月) の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われる。

概要

ツツジ類としては葉が固くて小さく、茎には這う性質が強い。本来は渓流沿いの岩の上に生育し、増水時に水をかぶっても引っかからないような低い姿勢で生育していたものと思われ、いわゆる渓流植物の特徴を備える。山間部の農村では、棚田の段差部の石垣に生えることもある。草刈りにも強く、石垣の間に根を下ろし、背の低い群落を形成し、初夏に一面に咲いていたという。

園芸においては通常(特に品種を問わない場合)は、原種に近い「高砂」「大盃」等の品種が多く用いられる。生け垣や道路の植え込みなど、テンプレート:要出典範囲


有名な生産地は栃木県鹿沼市三重県鈴鹿市など。

栽培

栽培は一般に鉢植えで行われるが、容器は「皐月鉢(さつきばち)」と呼ばれる浅めで堅焼きの、直径が6寸から1尺くらいの円形の鉢が適している。

強い酸性土壌を好むため、培養土は一般に、鹿沼土山ごけをほぼ等量ずつ混ぜたものを用いる。

繁殖は普通、鹿沼土の単品に、挿し木するが、複雑な絞りが単純な絞りや無地になるなど、枝変わりによる劣化が起こりやすい植物なので、新しい品種がほしいときは、信用のあるさつき専門店から購入した方が賢明である。

その他

東京都品川区など、市区町村の花(もしくは木)とするところも多い。 また、生物学の解剖の実験で、ツツジと並ぶ離弁花の代表としても言われている。

関連項目

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外部リンク