ヴァーレ
テンプレート:Infobox ヴァーレ (CVRD, Companhia Vale do Rio Doce S.A.、テンプレート:NYSE) は、ブラジルの総合資源開発企業である。本社は、リオデジャネイロに所在している。ブラジルを代表する民間企業。かつてはリオドセと呼ばれていた。
主力商品は鉄鉱石であり、鉄鉱石[1]の生産・販売のシェアは35%で世界一である。ヴァーレとリオ・ティントとBHPビリトンの鉄鉱石3大メジャーで、世界の鉄鉱石輸出の約80%を占める。鉄鉱石を除いて採掘しているものは、ニッケル(世界第2位[2] )、ボーキサイト、銅、金、マンガン、炭酸カリウムなどである。
2001年の生産量を以下に述べる。鉄鉱石生産量は1億2200万トン。主要鉱山は、規模の順に北部のパラー州カラジャス、南部のミナスジェライス州のテンプレート:仮リンクとサミトリ(テンプレート:Lang-pt)である。この三つで同社の生産量の約90%を占める。ボーキサイトの生産量は1070万トン、マンガン170万トン、金は1.6トンである。保有鉄鉱山における2001年時点の推定埋蔵量は39億9000万トン。
2001年の売上高は米ドル換算で、39億9000万ドル(純利益11億2000万ドル)。
鉄道・海運・発電も手がける。
歴史
国営企業の時代
ヴァーレ・ド・リオドセ(以下対外的な商号変更が発表されるまで、リオドセと記す)が設立されたのは、1942年6月1日のことである。設立された場所は、ミナスジェライス州のテンプレート:仮リンクであった。翌年には、テンプレート:仮リンクが開通している[3]。7年後には、リオドセは、ブラジルの鉄鉱石の輸出の80%を責任として嫁せられるようになった[3]。
1966年には、エスピリトサント州にヴィトーリア近郊にテンプレート:仮リンクを開港させ、リオドセの重要な輸出港に発展した[3]。
カラジャス鉱山の採掘が始まったのは1970年のことであり、1974年には、リオドセは世界最大の鉄鉱石輸出業者の地位に立つこととなった。その地位は現在も揺らいでいない[3]。
リオドセが鉄鉱石以外の産品の算出の多様化を図ったのは、1982年のリオデジャネイロ州におけるアルミナの生産からである。リオドセの70年近い企業活動によって、活動範囲はブラジルの北東部、中西部、北部へと広がると同時に、算出される産品は多様化し、輸送網が整備された。
リオドセがカラジャス鉱山の生産を本格化させたのは、1985年に、テンプレート:仮リンク(EFC、Estrada de Ferro Carajás)が開通した以降であり、1986年には、カラジャス鉱山から産出される鉄鉱石を輸出する港として、マラニョン州にテンプレート:仮リンクを開港させた。
民営化
1997年5月6日、リオドセは国営企業から一私企業に転換した。その決定に対して、一部の政治家からは反対の意見が上がった[4]。
その後のリオドセは、BOVESPAに上場し、さらにはニューヨーク証券取引所にも外国預託証券という形式で上場を達成した。
年表
- 1942年6月、リオドセ設立。戦争中のアメリカ、イギリスに鉄鉱石を供給する国営企業だった。
- 1997年5月、ブラジル国内のナショナル製鉄 (CSN, Companhia Siderúgica Nacional) などの企業連合体が普通株の41.7%を取得し民営化
- 2002年3月、普通株の国家保有分をすべて売却
- 2006年10月、カナダの鉱業大手、インコ社を180億ドルで買収
- 2007年11月、対外的な呼称を「ヴァーレ」に改めると発表した。
輸送システム
鉄道
2000年から2006年にかけて、ヴァーレは傘下の鉄道に対して13億ドルを投資し、361両以上の機関車と約1万4,090両の貨車を購入した。機関車は原則として鉄鉱石輸送に使用されるが、一部の通常貨物の輸送にも使用される。[5][6][7][8][9]
一部の機関車は中古のものを更新したものであるが、55両以上は新車で、エレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)のSD70M形であった。1両あたり200万ドルである[10][11]。
これらの投資の後、ヴァーレは合計800両以上もの機関車と3万5,000両以上の貨車 [12]を保有することになった。しかし、今後は鉄道車両への投資を減少させる方針である。[13]
ヴァーレ傘下の鉄道会社
ヴァーレは3つの鉄道会社を傘下に持つ。
- テンプレート:仮リンク (Vitória a Minas railroad 、EFVM) - 905km。ミナスジェライス州のイタビラ鉱山(Serra do Espinhaço)からエスピリトサント州のポルト・デ・ツバラオ(Porto de Tubarão)まで鉄鉱石を輸送する。2017年までの運営権を持っている(インフラや機関車などについてはさまざまな契約方法がある)。旅客輸送も行っており、2006年には11億人を輸送。
- テンプレート:仮リンク (Ferrovia Centro Atlântica 、FCA) - ヴァーレは子会社のFCAを通じて運行している。路線は約7000kmで、六つの州にまたがる。もともとはRFFSAに属する路線で、ヴァーレは2006年までの運営権を持つ。
- テンプレート:仮リンク (Carajás railroad 、EFC) - 892km。運営権は2027年まで。パラ-州カラジャス鉱山からマラニョン州ポンタ・ダ・マディラ港湾ターミナル(Terminal Marítimo de Ponta da Madeira)までを結んでいる。ヴァーレは全長340メートル、340両の貨物列車の運行を計画している。
- オエステ・デ・ミナス鉄道(観光用の保存鉄道)
脚注
- ↑ SEC Info - BHP Billiton Ltd - 6-K - For 5/31/00
- ↑ FT.com / Columnists / European View - Minority investors caught in the Russian crossfire
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 Vale: History
- ↑ Iron Ore in 1997
- ↑ Microsoft Word - 2601CapexI.doc
- ↑ http://www.secinfo.com/svr4.v6Qc
- ↑ http://www.secinfo.com/svr4.325q
- ↑ http://www.secinfo.com/svr4.z6qr
- ↑ http://www.secinfo.com/12atd.23vn
- ↑ CVRD-controlled Carajas Railway received 12 new SD70M locomotives from Electro-Motive Diesel in December to handle growing traffic | International Railway Journal | Find Articles at BNET.com
- ↑ EMD: JT2CWR
- ↑ http://www.vale.com.br/files/2801investimentosi.pdf
- ↑ [1]