AAA世界野球選手権大会

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テンプレート:スポーツ大会シリーズ 18U野球ワールドカップ英語18U (AAA) Baseball World Cup )は、国際野球連盟(IBAF)が主催する、16歳から18歳までの選手で競われる野球の国際大会。旧称は18U(AAA)世界野球選手権大会。

大会概要

1981年アメリカ合衆国で第1回大会が開催され、当初は毎年開催されていたが、現在は隔年で開催されている。世界選手権が開催されない年は、世界選手権への予選を兼ねた各地域ごとの大会が開かれている。

AAAとは区分上のランクを表し、主要ランク(国際野球連盟における区分としては大学生以上の一般成人)に対するそれ以下の年齢ランクの区分を表している。他の類似例として、アメリカ合衆国国内野球におけるメジャーリーグに対するマイナーリーグの最上位区分としてのAAA(トリプルエー)があるが、この例は主に技量による区分であり、これと国際野球連盟におけるAAAは対象・用法が異なる。

2011年12月3日にアメリカ・ダラスで開催された第26回IBAF会議において、AAA世界野球選手権大会を2012年第25回大会をもって廃止するとともに、2013年より18Uワールド・ベースボール・クラシックを隔年で開催することが発表された[1]。IBAFと、WBCを主催するメジャーリーグベースボール(MLB)機構の共催により行われ、WBCのユース版とする構想である[2]

2013年より開催される予定であった18U・WBCは延期となり、引き続き本大会を開催することになった。8月30日から台湾台中で、14チーム参加により開催された[3]

日本チームの参加

日本では夏の甲子園が同時期に開催されているため、世界選手権への参加は困難となっている。1982年の第2回、1999年の第18回大会にも地域の選抜選手による参加はしていたが、甲子園出場選手を含んだ全日本チームとして出場したのは、9月の開催となった2004年の第21回大会が初めてであった(監督・渡辺元智)。2006年の第22回大会は再び不参加となり、2008年2010年AAAアジア野球選手権大会で3位以下に終わったことにより出場権そのものを得られなかった。2012年は前年のAAAアジア大会優勝により出場した(監督・小倉全由)。

2013年の第26回大会はワールド・ベースボール・クラシックのプロ野球選手による代表と同様の「侍ジャパン」仕様のユニフォームを着用した。

2015年の第27回大会は日本で初めて開催されることになった。

テレビ中継

2013年大会は、BS朝日が日本代表の試合を放送。実況はテレビ朝日ABCのアナウンサーが担当した。また、日本が決勝に進出したため、決勝戦(9月8日)はテレビ朝日系列地上波で急遽全国放送された。

歴代大会結果

開催期間 開催国 優勝国 スコア 準優勝国 日本の成績
1 1981年 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon 韓国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
2 1982年 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon 日本 準優勝
3 1983年 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon 台湾 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
4 1984年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
5 1985年 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
6 1986年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
7 1987年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
8 1988年 テンプレート:Flagicon オーストラリア テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon キューバ 不参加
9 1989年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon キューバ 不参加
10 1990年 テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
11 1991年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
12 1992年 テンプレート:Flagicon メキシコ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
13 1993年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
14 1994年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon 韓国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
15 1995年 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
16 1996年 テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
17 1997年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
18 1999年8月6日-8月17日 テンプレート:Flagicon 台湾 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 テンプレート:Flagicon 台湾 5位
19 2000年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon 韓国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
20 2002年 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon キューバ 9-6 テンプレート:Flagicon 台湾 不参加
21 2004年9月3日-9月12日 テンプレート:Flagicon 台湾 テンプレート:Flagicon キューバ 4-0 テンプレート:Flagicon 日本 準優勝
22 2006年9月17日-9月27日 テンプレート:Flagicon キューバ テンプレート:Flagicon 韓国 4-3 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 不参加
23 2008年7月25日-8月3日 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon 韓国 7-0 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 アジア予選敗退
24 2010年7月23日-8月1日 テンプレート:Flagicon カナダ テンプレート:Flagicon 台湾 8-4 テンプレート:Flagicon オーストラリア アジア予選敗退
25 2012年8月30日-9月8日 テンプレート:Flagicon 韓国 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 6-2 テンプレート:Flagicon カナダ 6位
26 2013年8月30日-9月8日 テンプレート:Flagicon 台湾 テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 3-2 テンプレート:Flagicon 日本 準優勝
27 2015年 テンプレート:Flagicon 日本[4]
28 2017年 テンプレート:Flagicon カナダ[5]

優勝回数

優勝回数 国名
11回 テンプレート:CUBf 1984, 1985, 1986, 1987, 1990, 1992, 1993, 1996, 1997, 2002, 2004
7回 テンプレート:USAf 1982, 1988, 1989, 1995, 1999, 2012, 2013
5回 テンプレート:KORf 1981, 1994, 2000, 2006, 2008
2回 テンプレート:TWNf 1983, 2010
1回 テンプレート:CANf 1991

歴代日本代表監督

出場大会のみ掲載

監督 所属学校(当時)
18 不明 不明
21 渡辺元智 横浜
25 小倉全由 日大三
26 西谷浩一 大阪桐蔭

18Uアジア野球選手権大会

テンプレート:See also アジア選手権は世界選手権が開催されない年に開催されており、1994年オーストラリアで第1回が開催され、毎回日本を含めた7-8ヶ国が出場している。甲子園終了の興奮醒めやらぬ中、大会を湧かせた選手を中心としたドリームチームといえるメンバーが結成されるため、高校野球ファンの高い注目を浴びている。

しかし第7回大会は、韓国・台湾主導によるルール変更によって使用バットが金属製から木製[6]に変更されたことについて、日本へは事後報告[7]という形になったことから日本高野連が「筋が違う」「大会の趣旨から逸脱している」として不参加を決定。このため社会人野球を統括する日本野球連盟が、連盟管轄の企業(高卒1年目の早生まれの選手)、クラブ、専門学校の18歳以下の選手を招集して代表チームを編成した。このチームは全日本アマチュア野球連盟(BFJ)の代表チームと認定され、日本は初めて正式なU-18代表チームを同大会に送ることとなった。ユニフォームもプロや社会人、大学生が着用するタイプとなり、プロや社会人の代表同様に新日本石油(エネオス)がスポンサーとなった。

第8回大会は、関東地区の夏の甲子園不出場校選手により編成された選抜チーム(監督・森士 / 浦和学院)を派遣。またユニフォームは、高校選抜チームではおそらく初めてと思われるBFJ公式のものを採用。しかし2大会連続で優勝を逃した。第9回大会は、日本開催ということもあり2011年春夏の甲子園出場校選手をメインに選抜チーム(監督・渡辺元智 / 横浜)が編成され、3大会ぶりに優勝を果たした。

関連項目

脚注

  1. IBAF Congress approves new Format of International Tournaments
  2. WBCに18歳以下のユース大会構想 13年開催へ
  3. テンプレート:Cite news
  4. テンプレート:Cite news
  5. テンプレート:Cite news
  6. 韓国では2004年から各種高校野球大会での金属バットの使用が禁止された。(제34회 봉황대기 고교야구/야탑-휘문 "오늘 한판 더" ,한국일보,2004-08-04)
  7. 週刊ベースボール」2011年第43号より。

外部リンク

テンプレート:国際野球