60 Minutes
テンプレート:Infobox television 『60 Minutes』(シックスティー ミニッツ)は、アメリカCBSテレビが放送するドキュメンタリーテレビ番組。
概要
放送開始は1968年。放送40年を超える長寿番組である。アメリカでもっとも人気のあるテレビニュースショーであり、ニュースショーの中で唯一エーシーニールセン社の年間平均視聴率調査のトップに立った実績がある[1]。日本においては後述の通りTBSニュースバード及びAFN-TVにおいて放映されている。
60分の中で3つのテーマを取り上げる「マガジン・スタイル(ニューズマガジン)」の番組で、それを意識してか画面いっぱいの「表紙」を背にしてスタジオコーナーは収録される。
『60 Minutes』は、日本のテレビ番組にも影響を与えてきた。民放各局が「報道元年」と位置付けた1980年には、TBSが『JNN報道特集(現:報道特集)』、日本テレビが『TV-EYE』、テレビ朝日が『ビッグニュースショー いま世界は』といった報道番組を放送開始。そのモデルとなったのが本番組とされている。なお、旧い文献は「60分」と記されている。
出演者・スタッフ
- マイク・ウォレス(Mike Wallace 、名誉記者 2012年4月7日死去[2])
- モーリー・セイファー(Morley Safer 、記者・編集人)
- エド・ブラッドリー(Ed Bradley 、記者・編集人 2006年11月死去)
- スティーブ・クロフト(Steve Kroft 、記者・編集人)
- ボブ・サイモン(Bob Simon 、記者)
- レスリー・ストール(Lesley Stahl 、記者・48 Hoursアンカー)
- アンディ・ルーニー(Andy Rooney 、記者・コラムニスト 2011年11月4日死去)
- ジェフリー・フェーガー(Jeffrey Fager 、プロデューサー)
マイク・ウォレスは番組開始当時から出演していたが、2006年に引退(以降は名誉記者となり、2012年に死去)。マイク・ウォレスとともに番組開始当時出演していたハリー・リーゾナーは1991年に亡くなっている。かつてはダン・ラザーも出演していた(1975年 - 1981年)。また、彼が最後に出演した番組上では「グッドナイト・グッドラック」と代々続く言葉で締めくくったという。
『60 Minutes』の番組の創始者は、ドン・ヒューイット。ドン・ヒューイットは2004年6月をもって降板し、後任としてジェフリー・フェーガーが、『60 Minutes』のエグゼクティブ・プロデューサーになる。
60 Minutes II
1999年に『60 Minutes』の姉妹版となる『60 Minutes II』が放送開始(2005年に『60 Minutes Wednesday』に改称)。2003年に番組内でアメリカ軍による「イラク人虐待問題」をスクープ。
2005年9月に放送を終了した。終了の主たる理由はジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑報道であり、取材したダン・ラザーはCBSから去っている。出演者やスタッフは『60 Minutes』に合流している。
日本での放送
日本では1988年10月から2010年3月まで、TBSなどで『CBSドキュメント』の番組内で放送されていた。2009年の時点で水曜日の深夜(木曜日の未明)の時間帯に放送。司会はピーター・バラカンと吉川美代子だった。
2010年4月以降は、CS・ケーブルテレビ局で放送されるニュース専門チャンネルTBSニュースバードで『CBS60ミニッツ』として放送が継続されたが、2014年3月をもって終了した。放送時間は毎週水曜日23:00 - 23:45。司会はピーター・バラカンが前番組から続投したほか、新たに黒木奈々が担当した。
また、AFN内総合チャンネルAFN|prime PACIFICでも毎週月曜日の19:00 - 20:00まで放送されている。
そのほかの日本への影響
1980年代に入り、民放各局が深夜プライム枠(22-23時台)に報道ワイド番組を編成するようになり、「BIG NEWS SHOW いま世界は」(テレビ朝日)「JNN報道特集」(TBSテレビ)、「TV-EYE」(日本テレビ放送網)などがスタートするようになるが、この下地は当番組を手本としたとされている[3]
脚注
- ↑ 4度、年間首位に立っている。1980・81年、83・84年、92・93年、93年・94年である。
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ NHKアーカイブスカタログ1980-84