鳴子温泉

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テンプレート:日本の温泉地 テンプレート:Mapplot 鳴子温泉(なるこおんせん)は、宮城県(旧国陸奥国明治以降は陸前国大崎市鳴子温泉にある温泉鳴子温泉郷の中心地である。福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられた。

また、玉造郡鳴子町にあたる現在の地名でもある。厳密には「鳴子温泉」という大字があるわけではないが、旧鳴子町の大字「鳴子町(大字)○○」が「大崎市鳴子温泉○○」という大字になっている。

仙台弁をはじめとする東北弁の発音から、「なるご-」と濁音で呼ぶ者も多い。

アクセス

泉質

  • 硫黄泉
  • 芒硝泉
  • 重曹泉
  • 食塩泉

温泉街

鳴子温泉駅前から滝の湯方面ならびに線路や国道47号と平行に温泉街が広がっている。

大型ホテル旅館湯治宿などいろいろなタイプの宿が存在する。駅前には足湯や手湯も存在する。

下駄履きで温泉街を歩いて巡る「下駄も鳴子」というキャッチフレーズを打ち出しており、各旅館には宿泊客への貸し出し用の下駄が備えられている。鳴子温泉駅の観光案内所でも町歩き用の下駄を貸し出している。

鳴子こけしの産地としてもしられ、温泉街の随所に店や工房が存在する。こけしを作る技術を応用した木工細工を取り扱う店も多くみられる。こけしで有名な温泉地は、他にも遠刈田温泉土湯温泉温湯温泉などがある。

共同浴場は「滝の湯」、「早稲田桟敷湯」が有名である。

  • 滝の湯:温泉神社のお湯を使っており鳴子温泉で最も古い歴史を持つ。滝の湯保存会がこの浴場を管理している。古くは隣に位置し、仙台藩湯守を命じられたゆさや旅館が管理をしていた。なお、ゆさや旅館はアルカリ性の強い「うなぎ湯」で知られ、源泉は酸性泉である滝の湯のそのすぐ側にある。酸性度、アルカリ性度が強い源泉が近接して湧出している。
  • 早稲田桟敷湯:昭和23年に、早稲田大学理工学部土木工学科の7人の学生がボーリングの実習で源泉を掘り当てた。それを利用して造られた共同浴場である。平成8年に改築された。早稲田大学理工学部建築学科の教授石山修武によってデザインされた、共同浴場としては極めて前衛的な内外観が特徴。

歴史

  • 826年に起きた鳥屋ヶ森山の噴火で、現在の温泉神社より温泉が湧出し始めたのが鳴子温泉の始まりである。
  • 源義経郷御前の子供の産湯に使われたことから「啼き子(なきこ)」と呼ばれ、それが転じて「鳴子」となったという伝承がある。
  • 2007年、「旅の手帖」(交通新聞社)による「青春18きっぷで行く温泉番付」で「東の横綱」に認定された。

名親

火星クレーター Naruko(鳴子)
火星に、鳴子温泉にちなんだクレーターがある。2008年1月に名付けられた。[1]
小惑星 Narukospa(鳴子温泉)
1997年1月6日に発見された小惑星公転周期は4年10ヶ月。2009年10月4日付で名付けられた。

外部リンク

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