鳥屋尾満栄

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鳥屋尾 満栄(とりやお/とやのお みつひで、永正5年(1508年) - 天正5年(1577年))は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将北畠氏の家臣。富永城主。通称は石見守。子は鳥屋尾右近将監。鳥屋尾は“鳥屋野尾”とも記載される。

生涯

永正5年(1508年)、誕生。

北畠晴具の頃より北畠氏に仕える宿老で、智勇兼備の名将といわれ、伊勢国大湊の代官を歴任した。北畠氏が織田信長に屈した後は、その子・北畠具豊(後の織田信雄)の家臣として付けられ、天正2年(1574年)の伊勢長島攻めでは、北畠水軍を率いて戦った。しかし、その一方で従属を強いられている北畠氏に忠義を尽くし、北畠一族が田丸城に監禁されると、北畠具房の妻とその嫡子・北畠昌教を救出し保護したという。北畠具教の弟・北畠具親が伊勢で挙兵すると、それに従って北畠遺臣を糾合して挙兵するが、川俣の戦いで討死した。