須美寿島

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須美寿島(すみすとう、すみすじま)は伊豆諸島。行政区画は東京都直轄。欧名は「Smith Island」。

地理

伊豆諸島の南部、青ヶ島の南約110kmにあり、ベヨネーズ列岩鳥島の中間に位置する。本島と数個の岩礁から成る。本島は南北に長い突岩カンラン石玄武岩)である。航路上の重要な地点でもある。東京都に属してはいるが、何処の町村に属しているかは未定の状態である。このため、都の行政出先機関である東京都総務局八丈支庁が管轄しており、本籍を置くことはできない。

島の北側には直径10kmの海中カルデラがあり、須美寿島はカルデラの南側の高まりの頂部である。このカルデラの形成は少なくとも約2万年前より古いと考えられている。

1990年代初頭に部分的な崩壊があり、島の形状がかなり変化した。周辺は好漁場のため、時おり釣り人などが島に上陸する。また、漁船が座礁することもある。

歴史

古くから漁船、帆船がよく座礁していた。

  • 1870年(明治3年) - 須美寿島の北北東約9kmで海底噴火が発生し、新島(標高13m)が出現。それ以降数回噴火が発生している。
  • 1974年(昭和49年) - 1977年(昭和52年)にかけて、海底火山による海水変色が発生した。
  • 1991年(平成3年) - 11月、漁船の通報で、島の山頂付近北側が大きく崩壊したことがわかった。そのため、島の形状が変化した。
  • 1992年(平成4年) - 地震によって洞窟部分が崩壊したという。

関連項目

  • 孀婦岩-同じく伊豆諸島にある突岩の島。

外部リンク

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