関宿

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歌川広重「東海道五十三次・関」

関宿(せきしゅく、せきじゅく)は、東海道五十三次の47番目の宿場である。現在は三重県亀山市(もとは関町であったが、2005年1月11日に亀山市と合併した)。

古代からの交通の要衝で、壬申の乱の頃に古代三関の一つ「伊勢鈴鹿関」が置かれた。江戸時代も、東の追分からは伊勢別街道、西の追分からは大和街道が分岐する活気ある宿場町であった。古い町並みがよく保存されていて、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。

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江戸方向を向いて撮影。写真中央の道路が旧東海道
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京方向を向いて撮影。画面奥に見えるのが鈴鹿山系の山並みである
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東の追分の鳥居。左が江戸、右が京、鳥居をくぐった先が伊勢神宮へ向かう伊勢別街道

最寄り駅

JR関西本線 関駅

史跡・みどころ

  • 関まちなみ資料館
江戸末期の町家を公開。土蔵では関宿の歴史を展示する。入館料は「旅籠玉屋歴史資料館」とセットで、300円。
  • 鶴屋脇本陣 波田野家
  • 川北本陣跡
  • 百六里庭
  • 伊藤本陣跡
  • 旅籠玉屋歴史資料館
《関で泊まるなら鶴屋か玉屋》とうたわれた関宿を代表する旅籠建築を公開する資料館。
「関の戸」は350年前からの伝統の銘菓。
寺伝によれば741年天平13年)の開創。本堂、愛染堂、鐘楼が国の重要文化財に指定されている。
外観は、宿場町・関宿の町並みの景観に配慮した建物で、ATMコーナーには「現金自動取扱所」の表示がされている。

坂下宿までの史跡・みどころ

  • 筆捨山
  • 鈴鹿馬子唄会館

位置情報

[[[:テンプレート:座標URL]]34_51_5.99_N_136_24_1.27_E_{{{9}}} 北緯34度51分5.99秒東経136度24分1.27秒]


ゆかりのある人々

  • 一休宗純 - 地蔵院の本尊の開眼供養にユニークな伝説が残る。
  • 関の小万 - 旅籠山田屋(現会津屋)で客死した母の志をついで、父の仇を討ったという女剣士。東海道を亀山の道場へ通ったという。

語源

  • 関の山 関宿の夏祭りに出る山(関東で言う山車)が立派であったことから、「これ以上のものはない」という意味で使われるようになった[1]。また、山車が街道筋の建物の屋根ぎりぎりを通過する様子から、これが目一杯という意味で語源とする説もある。

重要伝統的建造物群保存地区データ

  • 地区名称:亀山市関宿伝統的建造物群保存地区(選定当初は「関町関宿伝統的建造物群保存地区」)
  • 種別:宿場町
  • 選定年月日:1984年12月10日
  • 選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している
  • 面積:25.0ha

隣の宿

東海道
亀山宿 - 関宿 - 坂下宿

脚注

  1. 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 320頁

外部リンク

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