鎮西清高

鎮西 清高（ちんぜい きよたか、1933年12月6日 - ）は、日本の地球科学者。専門は地質学、古生物学。理学博士。長野県飯田市出身。2010年現在、京都大学名誉教授。

略歴

• 1956年：横浜国立大学学芸学部（現・教育人間科学部）を卒業。
• 1961年：東京大学大学院数物系研究科地学専攻博士課程を修了し助手となる。同年3月、東京大学理学博士「馬渕川谷新第三系の地質学的及び古群集生態学的研究」 。
• 1972年：東京大学理学部助教授に就任。
• 1986年：京都大学理学部教授に就任。
• 1995年：京都大学理学部長を兼任。
• 1997年：京都大学を定年退官し、大阪学院大学教授に就任。
• 2000年：大阪学院大学情報学部長を兼任。
• 2004年：退職。

業績

• 地球物理学者の上田誠也や惑星科学者の松井孝典ら他の地球科学者とともにNHKの『地球大紀行』の制作に関わった。鎮西は『地球大紀行』単行本（全6巻）の見返しデータ作成及び単行本第4巻の取材協力・写真･資料提供、そして単行本第4巻の付録の執筆を担当した。
• 京都大学総合博物館の設立に尽力した。
• 日本古生物学会及び日本第四紀学会の会長を務めた。

家族・親族

鎮西清高の妻・由利子は三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の曾孫なので、鎮西は三菱の創業者一族・岩崎家と姻戚関係にあるといえる。由利子の祖父・康弥は弥太郎の三男で、由利子の祖母・としは慶應義塾医学所初代校長・松山棟庵の四女。由利子の父・精一郎は康弥・とし夫妻の長男。また由利子の叔母・和歌子（康弥・とし夫妻の三女）は市川毛織の常務、専務を歴任した杉本甫に、もう1人の叔母・寿々子（康弥・とし夫妻の四女）は元日本電子計算社長の勝田正之に嫁いでいる。なお由利子の兄・岩崎泰頴（精一郎の長男で熊本大学名誉教授）も鎮西と同じく理学博士号を持つ地球科学者（専門も鎮西と同じく地質学及び古生物学）である。

なお由利子の母・小枝子は旧若狭国小浜藩主家酒井氏の末裔・酒井忠克伯爵の次女であるが、小枝子の妹・寿枝子は15代目住友吉左衛門・友純の四男・元夫に嫁ぎ2男2女をもうけた。義母・小枝子の実家・酒井家を通じて住友財閥の創業者一族・住友家とも繋がっているので、鎮西は三菱・住友両財閥の創業者一族と姻戚関係で結ばれている地球科学者であるといえる。

外部リンク

• 京都大学総合博物館 ニュースレターNo. 6 - 鎮西が執筆した「自然史博物館計画のころ」が掲載されている。
• 大阪学院大学/「鎮西清高 教授」退職記念講義
• nkysdb: 鎮西 清高（なかよし論文データベース）

交詢社 監修 『日本紳士録 第78版』 交詢社出版局 編集、ぎょうせい 発行、2004年4月5日、ち 227頁。

佐藤朝泰 著 『門閥 旧華族階層の復権』 岩崎家を中心とする閨閥地図 (1) 立風書房、1987年3月、ISBN 978-4651700328、262-263頁。

『昭和人名辞典 第1巻 東京篇』 岩崎康弥 日本図書センター 1987年10月、ISBN 4820506935、132頁。