部首

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部首(ぶしゅ)とは、漢字を分類する際に用いられる漢字の一部分である。また、それによる分類の、各グループである。部首による分類では、全ての漢字に、一つの部首が割振られる。

字書などで漢字を分類する際、偏旁冠脚、すなわち(へん)や(かんむり)など、字の一部分を用いる方法がある。部首とは一つには、そのような分類での、一つ一つの項目である。部首による分類は、字書における漢字の分類・配列方法であるのみならず、字書を引く際の検索方法も与える。

ある漢字がどの部首に分類されるかは字書による。形声文字では、意味を表す部分が用いられることが多い。たとえば「鉄」の字は、左半分の金属を意味する「」(金偏、かねへん)を部首とすることが普通である。これは、字書では「金」の部に置かれる。

一方で、「心」部とされうる部分は、いくつかの変形がある。

これらは、いずれも心に関係した意味を表す。字書により、これら全てを「心」部に入れたり、引き易くするために、形を重視して各々を別の部首としたりする。

このように、部首とは、「心」の部など、文字のグループであると同時に、「快」の字の左側、すなわち漢字の偏旁冠脚の中の、分類に使われる部分をも指す。文字の部分のうち部首となるのは、(つくり、字の右側)よりも(へん、左側)、あるいは(下側)よりも(上側)の方が多い。

日本では、部首の名称に正式なものはない。

漢字以外でも、部首による分類は、漢字と同じ字形要素を持つ古壮字チュノムや、漢字を参考にして考案された西夏文字、漢字圏にあるイ文字トンパ文字などでも行われる。

部首法

部首法とは、漢字字書において、収録される漢字を分類する際、偏旁冠脚など、字の一部分を用いる方法である。部首法はまた、字書における漢字の検索方法ともなる。

字書における漢字の検索方法としては、部首索引のほか音訓索引や総画索引がある。また電子辞書などでは手書き入力が可能なものもある。

部首法における漢字配列

今日日本語字書、すなわち漢和辞典における、漢字の分類・配列は、部首を軸とする方法が普通である。一般的な配列方法は、次のようになる

  1. 全ての部首を画数が小さい方から順に並べる。
  2. 各部首の中で部首以外の部分の画数の小さい方から順に並べる。
  3. それも同じ場合には音読み50音順に並べる。

しばしば見返しに部首の索引が掲載される。

漢字の部首検索

部首を用いた検索は、字書の配列方法をそのまま利用する。部首を用いて、字書の中から漢字を探す手順は次のようになる。例として「銅」の字を用いる。

  1. 部首の見当をつける。「銅」であれば金偏(かねへん)である。
  2. 字書で部首の索引を見、金偏(「金部」とも呼ばれる)の収録されているページに行く。
  3. 漢字の部首でない部分の画数を数える。「銅」であれば、右側の「同」の形の部分であり、6画である。
  4. 同じ部首の漢字は、部首でない部分の画数順に並んでいるので、6画の字の所まで行く。
  5. 6画の字は、普通音読みの50音順に並んでいる。「銅」(どう)は同じ6画の「銀」(ぎん)よりは後にあり、「銘」(めい)よりは前にある。

部首を用いて漢字を検索する場合には、「鉄」の字の例のように容易な場合もあれば、そうでない場合もある。たとえば部首が自明でない場合には、いくつか見当をつけて、それらを順に当たっていかなければいけない。字書によっては、この点を工夫し、たとえば「男」の字を「田」の部に収録する字書でも、「力」部の5画にも、「男」の字の記載ページを書くなど、利用者が探しそうな、いくつかの箇所からも引けるようになっている。

コンピュータにおける漢字入力では、部首を利用できるものもある。一方で中国語の入力方法の一つである倉頡輸入法は漢字を部分に分解して入力するが、部首との直接の関連はない。

歴史

漢字をいくつの部に分けるかは、時代や字書の編者によって異なっているが、大まかに言えば時代が進むにつれて、少ない部に分ける方向で整理されてきた。

本来は、例えば「心」を部分としている字を一つの「」にまとめ、それらの部を代表する字として部の最初()に配置された字、ここでは「心」という字そのものが「部首」であった。そして「心」を部首とする部を「心部」のように呼ぶことにした。しかし、後に「部」と「部首」が混同され、「心」でなく「心部」のほうを「部首」と呼ぶようになった。

『説文解字』による部首分類

初めて漢字を部首によって分類したのは『説文解字』である。『説文解字』は篆書体(小篆)の漢字を540の部首に分けて体系付け、その成り立ちを「象形指事会意形声転注仮借」の6種(六書;りくしょ)の原理に従って解説したものである。

『説文解字』の部首分類は、漢字の意味をその構成部分の持つ意味によって体系化することを目的としたものである。その上、ある漢字を元にして派生した漢字が1字でもあれば元になる漢字を必ず部首として立てるという方針で編纂されているため、「殺」や「放」などの形声文字も部首として立てられている。部首の数も非常に多く、「一」から「十」までの数字、「甲」から「癸」までの十干、「子」から「亥」までの十二支がすべて部首になっている。部首の配列法は意味の関連と字形の関連によっているが、数の冒頭である「一」で始まり、十二支の末尾である「亥」で終わるもので、陰陽五行の理念の影響を強く受けている。そのため、部首分類を利用して目当ての字を探し出すことは極めて困難であった。

以後、『説文解字』に倣って、部首によって漢字を分類した書物(これを字書と呼ぶ)がいくつか作られた。『玉篇』(542部首)、『類篇』(540部首)などの字書は、親字が楷書体となり、字解の内容も漢字の成り立ちでなく字義を中心としたものに変わっている。しかし、取り上げられている部首は『類篇』では『説文解字』と全く同じであり、『玉篇』でも違いはわずかである。そのため、検索については『説文解字』と同じ欠点を持っていた。

中国では、長い間、検索の利便性の点から、漢字を部首別に並べた字書の配列よりも、漢字を韻目順に並べた韻書の配列の方が多く利用されてきた。部首分類の祖である『説文解字』も、南宋の時代に部首を韻目順に並べ替えた『説文解字五音韻譜』が出るとたいへん広く使われ、一時は『説文解字』というとこの本のことを指すほどであった。『佩文韻府』(はいぶんいんぷ)や『隷辨』(れいべん)などが韻目順であるのは、検索にもっとも便利であるからである。

その後、の僧侶行均の『龍龕手鑑』(242部首)、韓孝彦韓道昭の『五音篇海』(444部首)など、部首の数をしぼって索引の便を図った字書が出た。特に『五音篇海』は同一部首に属する漢字の画数順配列を(部分的にではあるが)採用している。しかし、これらの字書では、まだ部首自体の配列順に画数順は採られておらず、『龍龕手鑑』では部首を韻目順に配列し、『五音篇海』では五音三十六字母の順、すなわち部首字の子音順に配列する方式が採られていた。

『字彙』による部首分類

現在の主流である、画数順に214部首を並べる形は、万暦43年(1615年)、梅膺祚によって編纂された『字彙』によって初めて行われた。『字彙』は部首の配列順及びその部首に属する漢字の配列順をすべて画数順とした画期的な字書である。それ以前の字書に多く見られた所属文字の極めて少ない部首を大胆に統合したこともあって、本書の出現によって字書による漢字の検索は以前に比べて極めて容易になった。

『字彙』による所属文字の少ない部首の統合の実例を挙げる。『説文解字』では「男部」に「男、甥、舅」の3字が属するが、『字彙』では「男部」は廃止され、「男」は「田部」に、「甥」は「生部」に、「舅」は「臼部」に移っている。「甥」も「舅」も形声文字であり「生」「臼」はその音符、「男」は意符にあたる。形声文字の部首は、その意符の部分とする、という原則よりも、所属文字わずか3字の「男部」を廃止し、結果として検索をより容易にしている。

『説文解字』では象形文字は部首になるべきものであるが、その象形文字を意符として作られた漢字が存在しない場合や極めて少数である場合には、部首を立てても検索をいたずらに困難にするだけである。そのため、『字彙』では象形文字は、「甲」「申」「由」がいずれも「田部」に属するように、字義と無関係な部首に移しているものが多い。また、『字彙』の部首の中には「亠部」のように、字源ではなく字形によって分類することによって検索に役立つことだけを目的に立てられたものも一部含まれている。

以上のように、『説文解字』の部首が漢字を意味により分類し体系づけることを目的としているのに対し、『字彙』の部首は漢字を検索するための形態による分類の道具、という面が強い。しかし、全体的には意味によって漢字を分類するという要素も残している。

『康熙字典』による部首分類

康熙字典』の部首の配列順は『字彙』におおむね従っている。違いは『字彙』が5画部首の冒頭を「玉玄瓜」の順としているのを、『康熙字典』が康熙帝の御名「玄」を5画部首の冒頭にするために「玄玉瓜」の順に改めているなど、2か所に過ぎない。それぞれの漢字の部首の決め方は、『字彙』がどちらかというと字形に傾いているのを、『康熙字典』はやや字義優先に修正している。

なお、これらの214部の分類で、同画数の部首の配列順序には、全体を貫く原則は存在しない。しかし、2画では「人」「儿」「入」「八」部が、3画では「土」「士」部が、4画では「日」「曰」部が並んでいるように類似の部首を並べる配慮がされているほか、4画で「牙」「牛」「犬」部が並んでいるように意味の類似した部首をまとめようとしていることも窺える。

日本の漢和辞典の多くは、『康熙字典』の部首の配列順序をおおむね踏襲しているが、現代中国の字典は、同画数の部首の配列順序は筆画の形状を5種類に分類した五筆順(一丨丿丶乛)に配列されているものが多い。

伝統的な部首分類と漢和辞典の改良

昭和の始めまで、日本の漢和辞典は、意味による部首分類である康熙字典の分類を踏襲するのが普通であったため、部首を引くのは必ずしも容易ではなかった。たとえば、「テンプレート:JIS2004フォント」(りっしんべん)の字を引くには「心」部を見なければならず、「承」の字は「手」部を見る必要があった。これらは、字の成り立ちに由来していることが多い。また、1946年(昭和21年)の当用漢字表、1949年(昭和24年)の当用漢字字体表による新字体への変更により、旧字体との乖離への対応も必要となった。

長沢規矩也は、字の見た目から引けるように工夫をした『新撰漢和辞典』を1937年(昭和12年)に刊行した。以後、漢和辞典では様々な工夫が重ねられている。

同一部首の変形の扱い

伝統的には、たとえば「心」の部には、「忘」の字など、「心」の形を保ったものの他に、「快」の字のように、で「テンプレート:JIS2004フォント」の形のもの、また「慕」の字など、で「テンプレート:JIS2004フォント」の形のものを収める。

このような分類では、知識がないと部首を用いて漢字を検索できない。今日の漢和辞典では、「テンプレート:JIS2004フォント」を部首としたり、部首の索引で「テンプレート:JIS2004フォント」から「心」部に誘導するなど、何らかの工夫がされていることも多い。なお、部首索引での「テンプレート:JIS2004フォント」から「心」部への誘導は『字彙』ですでに行われている。

このような変形は幾つかあるが、「衣」部である「テンプレート:JIS2004フォント」は、「ころもへん」と呼ばれるなど、名称にも変形前の痕跡をとどめるものが多い。

歴史的には、初めて漢字を部首によって分類した『説文解字』では、親字が篆書体であったため、「心」も「テンプレート:JIS2004フォント」も同形であった。「心」と「テンプレート:JIS2004フォント」の字形の違いは、篆書体から隷書体に書体が変化した(これを「隷変」と呼ぶ)ときに生まれたものである。

楷書を使用するようになった現在でも、多くの字書では、部首が変形したものを本来の部首に所属させている。そのため、「胴」「胸」など「月(にくづき)」が付く字が、4画の「月部」でなく6画の「肉部」に属するなどの一見不自然な状態が生じている。これを回避するために、同じ字形に見えるものは分けない字書もある。逆に台湾活字フォントでは、字形のほうを変化させて部首の違いが容易に分かるようにしている。

新字体の扱い

現在の日本では、当用漢字常用漢字人名用漢字新字体によって大幅に字形が変わった漢字がある。それらの漢字の中には、従来の部首を全く含んでいないために検索に適さなくなったものが存在する。例えば旧字体が「萬」(艸部)であった漢字は新字体では「万」となり、「聲」(耳部)は「声」、「圓」(囗部)は「円」となった。

これらの漢字については、各漢和辞典により配置の方針が異なる。

  • 旧字体の部首・画数の位置に新字体をそのまま配置する。(万=艸部9画、声=耳部11画、円=囗部10画)
  • 新字体に適した部首・画数の位置に配置を変更する。(万=一部2画、声=士部4画、円=冂部2画)

2013年現在発売されている漢和辞典で言えば後者が主流であるが、『新字源』のように前者を採用しているものも存在する。また、『新選漢和辞典』のように改訂によって前者から後者に方針を変更したものもある。

新字体の部首は『康熙字典』のような統一的な基準がないため、各漢和辞典によって部首が異なることもある。例えば「巨」(旧字体は「」=工部)の部首は『漢字源』では二部、『漢辞海』では丨部、『新漢語林』『漢字典』では匚部と様々である。

新部首の扱い

新字体が登場したことや、部首が引きにくい漢字を引きやすくすることなどのために、『康熙字典』の214部首に含まれない新部首を作った漢和辞典も少なくない。これらの新部首については『康熙字典』のような統一的な基準がないため各漢和辞典によって異なるが、概ね以下の新部首が存在する。

メ部・マ部(いずれも『漢字典』)など、所属する文字がないものの検索の便宜上作られた新部首もある。

また、現代の活字や楷書体では形状の差がないことから夂部と夊部、匚部と匸部はまとめられることが多くなった。日部と曰部、月部と「にくづき」(本来は肉部)をまとめ、行部の漢字を全て彳部に移動した『新漢語林』のような漢和辞典もある。

画数の扱い

漢字の画数を数えるときは一筆で書ける点画を1画と数える。これは、部首においても同様である。

部首の中には通常の明朝体活字と違う画数が定められているものがある。たとえば、「瓜部」は通常の明朝体活字の通りに画数を数えると6画になるが、康熙字典では5画の部首とされている。これを是正するために、日本の漢和辞典では中の部分を2画の「厶」に見えるようにした活字を使用することがある。

中国日本では、部首や部分の画数が違う場合もある。例えば、「こざとへん・おおざと(テンプレート:JIS2004フォント)」は康熙字典では3画に数え、日本でもそれを踏まえるが、現在の中国では2画とする。なお、「テンプレート:JIS2004フォント」を初めて3画と数えた『字彙』の凡例には、2画部首の「卩」と区別するために3画と数えたという旨が書かれている。「鬼部」は康熙字典では10画の部首であり、日本では10画に数えるが、現在の中国では9画である。これは、中国では日本で4画目としている縦画と7画目としている左払いを繋げて書く字体が正式な字体とされているためである。

また、臣部は康熙字典では左の縦画と下の横画をつなげて6画に数え、現在の中国でも6画に数えているが、現在日本では7画に数えるため、漢和辞典によっては部首の位置を7画のところに移動させたり、部首の位置が6画のままでも常用漢字に限って7画に数えたりしている。

中華人民共和国の場合

中華人民共和国の字書・漢字辞典では、日本同様に字義を重視して康熙字典に準じた部首を採用するもの、字形を重視して索引の便を図るものの両者が並立している。人部とテンプレート:JIS2004フォント部を別の部首に分離したり、人部と入部、日部と曰部をそれぞれ統合したり、行部を彳部に含めたりするなど、『康熙字典』の214部首とは違う扱いをしているものが多い。代表的な字書である『中華字海』は210部首、『漢語大字典』では200部首としている。

また、中華人民共和国では簡体字正書法としており、例えば言偏は2画の「」に書き換えられるが、偏でない単体の「言」や脚にある「誓」などの場合は7画の「言」のままとなっている。「貝」の簡体字「」は、どの場所にあっても用いるが、この場合でも部首としての画数は7画のままのことが多い。

漢字と部首

ある漢字がどの部首に分類されるかは字書による。日本の漢和辞典の多くは、『康熙字典』の分類か、その変形である。康煕字典では原則として部首を意符に基づいて分類しており、たとえば読・計・詩・訂・訓・話・誓・變・テンプレート:JIS2004フォントという9つの漢字は、すべて「言部」という部首に属する。なお、日本では部首の名称に「正式」なものはない(字書により異なる)。

部首の基準

形声文字

形声文字では、意味を表す部分が用いられることが多い。たとえば「銅」の字は、左半分の金属を意味する「」(金偏、かねへん)を部首とすることが普通である。これは、字書では「金」の部に置かれる。

漢字の90%以上を占める形声文字は、意味を示す「意符」の部分と、音を示す「音符」の部分によって成っている。形声文字では部首の部分が意符となることが多いため、読みなどの知識があれば、部首を比較的容易に見つけることができる。

似たような文字の例を二組挙げる。

  • 「放」と「牧」: 「放」の字は「方」が音符なので意符は「攵」、したがって「攴部」に属する。「牧」の字は「攵」が音符なので意符は「牛」、したがって「牛部」に属する。
  • 「閥」と「聞」: 「閥」の字は「伐」が音符なので意符は「門」、したがって「門部」に属する。「聞」の字は「門」が音符なので意符は「耳」、したがって「耳部」に属する。

形声文字以外

会意文字では、構成要素がいずれも「意符」にあたり、部首分類は字書による。たとえば、「相」は木と目の会意文字である。「木部」「目部」のうち、説文解字でも康熙字典でも旁の「目部」に分類している。「男」は田と力の会意文字であり、康熙字典では上部の「田部」に、説文解字では「男部」に分類している。

そもそも、偏旁のように、分離した部分が無い文字では、分類は必然的に分かりにくい。たとえば康熙字典では「事」は「亅」部に、「垂」は「土」部に置かれる。

部首の型と位置

「心」部とされうる部分は、いくつかの変形がある。

これらは、いずれも心に関係した意味を表す。字書により、これら全てを「心」部に入れたり、引き易くするために、形を重視して各々を別の部首としたりする。

一方で、部首は、原則として文字のグループに共通する意味を表すので、部首のつく位置は必ずしも一定していない。たとえば「鳥」が「鴃(もず)」のように偏となることも、「鶏(にわとり)」のように旁となることも、「鳧(けり)」のように冠となることも、「鶯(うぐいす)」のように脚となることもあるが、どの位置についてもそれが「鳥部」の字であることに変わりはない。「言」は偏になることが多いので「ごんべん(言偏)」と呼ばれているが、「誓」などのように偏以外の位置につくこともあり、そうしたものも「言部」の字であることに変わりはない。

部首の多くは偏旁冠脚、すなわち左、右、上、下などの部分である。それらの位置を図示する[1]

  • 20px へん):左の位置型。例:と各。
  • 20px つくり):右の位置型。例:は豊とは川と(旁は頁部)。
  • 20px かんむり):上部の位置型。例:と少。
  • 20px あし):下部の位置型。例:は士と
    • 他の上下分割
    • 20px:上部と下部に分かれる位置型。例:は上下のと日。
    • 20px:中央部の位置型。例:は尺とと一。
  • 20px たれ):上部から下部に垂れ下がる位置型。例:と方。
  • 20px にょう):左から下部に沿う位置型。例:と己。
  • 20px かまえ):全体を包む位置型。例:と玉。
    • 構の変形
    • 20px:下部開き包み型。例:と日。
    • 20px:上部開き包み型。例:は「うけばこ」の包みとメ。
    • 20px:右部開き包み型。例:は「はこがまえ」の包みと矢。
    • 20px:右肩包み型。例:は「しきがまえ」の包みと工。
    • 20px:左右に分かれ位置する包み型。例:は左右の「ゆきがまえ」の包みと圭。

文字の部分のうち部首となるのは、(つくり、字の右側)よりも(へん、左側)、あるいは(下側)よりも(上側)の方が多い。

康熙字典をもとにした部首の一覧

テンプレート:部首 テンプレート:Wiktionary pipe テンプレート:Sister

字体の変更による康煕字典とのずれは、「(jp)」と付いているものは日本の新字体、「(cn)」は中華人民共和国の簡体字

部首の名称は字書にて慣用的に用いられているものを示した。

画数順

一画

二画

  • - ニ
  • - けいさんかんむり、なべぶた、けさんかんむり
  • テンプレート:JIS2004フォント - ひと、にんべん、ひとがしら、ひとやね
  • - にんにょう、ひとあし
  • - いる、いりがしら、いりやね、ニュウ
  • - ハチ、はちがしら
  • - けいがまえ、まきがまえ、どうがまえ、えんがまえ
  • - わかんむり、べきかんむり
  • - にすい
  • - つくえ、きにょう、つくえきにょう、かぜかんむり、かぜがまえ
  • - かんにょう、うけばこ
  • テンプレート:JIS2004フォント - かたな、りっとう
  • - ちから
  • - つつみがまえ
  • - ヒ、さじ、さじのひ
  • - はこがまえ
  • - かくしがまえ
  • - ジュウ
  • - ボク、ぼくのと、うらない
  • - ふしづくり、まげわりふ、わりふ
  • - がんだれ
  • - む
  • - また

三画

  • - くち、くちへん
  • - くにがまえ
  • - つち、つちへん
  • - さむらい、さむらいかんむり
  • - ふゆがしら、ちかんむり、のまたかんむり
  • - すいにょう、なつあし
  • - ゆう、ゆうべ、タ
  • - ダイ、だいかんむり、だいかしら
  • - おんな、おんなへん
  • - こ、こへん、こども、こどもへん
  • - うかんむり
  • - スン
  • - ショウ、ちいさい、しょうがしら、なおがしら
  • テンプレート:JIS2004フォント - だいのまげあし、まげあし、おうにょう、オウ
  • - しかばね、しかばねかんむり、かばね、かばねだれ
  • - テツ、くさのめ、めばえ
  • - やま、やまへん
  • ;川 - まがりかわ、かわ、さんぽがわ
  • - コウ、たくみへん、たくみ
  • ;已;巳 - コ、キ、おのれ、イ、すでに、シ、み
  • - はば、はばへん、きんへん、きんべん
  • - カン、いちじゅう、ほす
  • - ヨウ、いとがしら
  • 广 - まだれ
  • - えんにょう、えんにゅう、いんにょう
  • - キョウ、こまぬき、にじゅうあし
  • - ヨク、しきがまえ
  • - ゆみ、ゆみへん
  • [[彑部|テンプレート:補助漢字フォント]];;彑 - けいがしら、いのこがしら
  • - さんづくり、けかざり、かみかざり
  • - ぎょうにんべん

四画

五画

六画

七画

八画

九画

十画

  • (cn) - うま、うまへん
  • - ほね、ほねへん
  • - たかい
  • - かみかんむり、かみがしら
  • - とうがまえ、たたかいがまえ
  • - チョウ、においざけ
  • - かなえ、レキ
  • - おに、きにょう

十一画

  • (cn) - うお、さかな、うおへん
  • (cn) - とり、とりへん
  • - しお、ロ
  • 鹿 - しか
  • ;麦(jp/cn) - むぎ、ばくにょう
  • - あさ、あさかんむり

十二画

十三画

  • - べんあし、かえる、ベン
  • - かなえ、テイ
  • - つづみ
  • - ねずみ、ねずみへん

十四画

  • - はな、はなへん
  • ;斉(jp);(cn) - セイ

十五画

  • ;歯(jp);齿(cn) - は、はへん

十六画

  • ;竜(jp);(cn) - リュウ
  • ;亀(jp);(cn) - かめ

十七画

  • - ヤク、ふえ

脚注

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関連項目

  1. 角川書店、『角川最新漢和辞典』(1981年(昭和56年)1月20日103版発行