大山観光電鉄大山鋼索線
|} 大山鋼索線(おおやまこうさくせん)とは、神奈川県伊勢原市の大山ケーブル駅から阿夫利神社駅に至る大山観光電鉄のケーブルカーである。大山ケーブルカーと呼ばれている。
丹沢山地の南東にある大山を登るケーブルカーで、山上にある大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)への参詣のほか、大山・ヤビツ峠方面へのハイキングなどに利用されている。
在籍車両は「たんざわ」号、「おおやま」号の2両。2005年10月に車両の塗装変更と改装を完了した。
路線データ
運行形態
20分間隔で運行。多客期は増発や営業時間の延長が行われる。大山ケーブル - 阿夫利神社間の所要時間は6分。
歴史
江戸時代から庶民の信仰を集めた「大山講」で賑わいを見せた大山阿夫利神社への参詣の便を図るために建設された。1928年に開業し、1944年まで大山鋼索鉄道として営業していたが、戦後1965年になってこれを大山観光電鉄の運営で復活した。戦時中不要不急路線として休止ないし廃止されたケーブルカーの中ではもっとも遅く復活開業した路線である[4]。
- 1927年(昭和2年)9月22日 大山鋼索鉄道発起人に対し大山町地内1マイル (1.6km) の鉄道免許状下付[5]。
- 1928年(昭和3年)9月 大山鋼索鉄道設立。所在地は東京市麹町区丸ノ内[6]。
- 1931年(昭和6年)8月1日 大山鋼索鉄道 追分 - 不動尊 - 下社間 0.7km が開業[7]。
- 1937年(昭和12年)9月14日 大山町地内下社 - 山頂間 指定期限までに工事竣工せざるため免許取消[8]。
- 1944年(昭和19年)2月5日 不要不急線として追分 - 下社間を廃止。
- 1950年(昭和25年)7月21日 大山観光設立。
- 1951年(昭和26年)2月19日 大山観光に対し追分 - 下社間の地方鉄道敷設免許[1]。
- 1953年(昭和28年)8月 大山観光電鉄に社名変更。
- 1965年(昭和40年)7月11日 大山観光電鉄 追分 - 下社間 0.8km が開業[1][2]。
- 2008年(平成20年)10月1日 追分駅を大山ケーブル駅、不動前駅を大山寺駅、下社駅を阿夫利神社駅に改称[9]。
- 2012年(平成24年)
駅一覧
大山ケーブル駅([[[:テンプレート:座標URL]]35_25_40.5_N_139_14_40_E_region:JP-14_type:railwaystation&title=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E9%A7%85 地図]) - 大山寺駅([[[:テンプレート:座標URL]]35_25_46.5_N_139_14_27.5_E_region:JP-14_type:railwaystation&title=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E5%AF%BA%E9%A7%85 地図]) - 阿夫利神社駅([[[:テンプレート:座標URL]]35_25_53.5_N_139_14_16.5_E_region:JP-14_type:railwaystation&title=%E9%98%BF%E5%A4%AB%E5%88%A9%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E9%A7%85 地図])
大山ケーブル駅
頭端式ホーム2面1線の地上駅。標高400m[3]。当駅から山麓方面を結ぶ大山登山鉄道が接続する計画が存在したが、1961年に免許申請が取り下げられた[11]。
- Oyama-Cable-Sta.JPG
大山ケーブル駅
- Oyama-Cable-Sta-Platform.JPG
ホーム
- Oyama Cable Car Oiwake Station.jpg
大山ケーブル駅(駅名改称前)
大山寺駅
相対式ホーム2面2線の地上駅。標高512m[3]。1番ホームと2番ホームは跨線橋で連絡している。当駅で列車の交換を行う。列車により発着番線が異なり、線路にケーブルがある方に上り列車が、ケーブルがない方に下り列車が発着する。行き違い箇所に設けられた中間駅は、日本に現存する鋼索線では唯一である。
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大山寺駅入口
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ホーム
阿夫利神社駅
単式ホーム1面1線の地上駅。標高678m[3]。かつては当駅から山頂までの延伸計画が存在したが、1937年に免許取消となった[5][8][11]。
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阿夫利神社駅
- Oyama-Cable-Tanzawa-at-Afurijinja-Sta.JPG
ホーム
- Shimosha-sta.jpg
駅舎入口(駅名改称前)
接続路線
バス停から大山観光電鉄大山ケーブル駅までの間は上り階段が続き、その沿道には多数のお土産屋や茶店が並ぶ観光地となっている。