農業高等学校

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農業高等学校(のうぎょうこうとうがっこう)とは、主に農業についての専門技術や知識を習得する為の高等学校のことである。狭義には「農業に関する学科」(農業科)を中心に学科が構成されている職業高等学校を指し、広義には「農業に関する学科」や「農業の課程」が設置されている高等学校全般を指す。狭義の場合には、学校名称に「農業」のが含まれていることが多い。

概要

農業高校および農業科を有する高等学校は旧制の実業学校から受け継がれた高校が殆どである。昭和40年代前半までは、青年学校教育を継承した農閑期に授業を行う昼間定時制の学科もあったが、現在は全日制高校に集約されている。

卒業生は農家や酪農家の後継者となるのはもちろんだが、その他にも農協農水省出先機関への就職(農業経済科の卒業者に多い)や食品メーカー、化学メーカー、鉄道会社(主に各地域のJR)、造園業などへの就職者も多い。かつては専売公社(現・JT)などの特殊会社に技能・技術職として就職する卒業生も多くいた。

「農業に関する学科」については、農業経営の多様化に合わせて、従来の農業科だけでなく、農業科自体も多岐に分けられるようになり、地域性と合わせ、生産技術科、食品ビジネス科(農業経営科)、園芸科、農業土木科、酪農科などの学科が設けられている。

現在は廃止されたが、新潟県立吉川高校には醸造科があり、将来の杜氏を目指して授業で清酒の製造を行っていた。

おもな設置学科

多くの農業高等学校で設置されている学科には、次のようなものがある。なお、「農業に関する学科」の詳細については「農業 (教科)#農業に関する学科」を参照。

関連項目

外部リンク