豪渓

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豪渓(2008年6月)
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「岡山県案内写真帳」(1926年(大正15年)5月 岡山県庁発行)に掲載された豪渓の写真

豪渓(ごうけい)は岡山県総社市北端から吉備中央町(旧賀陽町)にわたる、高梁川支流槙谷川の上流に位置する渓谷である。

概要

全長はわずか600メートルと小規模だが、その間に花崗岩節理に沿って風化浸食された奇岩、奇峰が連続する奇勝となっており、1923年に国の名勝にも指定されている。中でも高さ330メートルの岩峰、天柱山がハイライトで、他に剣峰、雲梯山などの名所がある。

天柱山直下の岩盤には、「天柱」の文字が刻まれている。これは、江戸時代後期の享和元年(1801年)に頼山陽の開いた塾で学んだ備前国和気郡の医師で書家の武元登々庵が書し、石工2人によって14日かけて刻まれたものである。

豪渓寺

豪渓の南端に豪渓寺(ごうけいじ)という小さな寺院がある。山号は天柱山。宗派は真言宗。入口に陶器製の狛犬が鎮座している。

近況

平成15年(2003年)大雨による土砂崩れのため渓谷内を走る県道が通行止めとなっていたが、平成23年4月から通行可能になっている。なお、この県道は道幅が狭く自動車の離合も困難なため、豪渓寺南側の駐車場を利用して徒歩で散策するのが望ましい。 岡山県南部の著名な紅葉の名所であり、シーズン中の休日はたいへん混雑する。

ギャラリー

関連項目

外部リンク

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