米沢富美子

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米沢 富美子(よねざわ ふみこ、女性、1938年10月19日- )は、日本理論物理学者慶應義塾大学名誉教授。専門は物性理論、特に固体物理学アモルファス研究で国際的に知られる。理学博士京都大学)(1966年)。大阪府吹田市生まれ。旧姓名、奥 富美子

日本の女性科学者の草分けとして、一般向けの著書や発言も多い。新日本出版社からエッセイ集『人生は夢へのチャレンジ 女性科学者として』(1991年)、『科学する楽しさ 21世紀へのチャレンジ』(1996年)を出版している。

朝日賞選考委員。

略歴

学外における役職

その他

発言・エピソード

  • 選択的夫婦別姓制度導入に賛同する。米沢の長女も次女も、同制度の法制化を待っており、事実婚をしている[2]
  • 三人の娘がおり、長女の米沢ルミ子は慶應義塾大学理工学部電子工学科卒業、工学修士[2]。三菱電機情報技術総合研究所に勤務し、アンテナの研究開発をおこなっている[2]。次女は日本の大学を卒業後、カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得[2]。三女の米沢美由樹は日本大学大学院で物理学を専攻し、修士号取得後、科学ジャーナリストとして活動[2]

受賞歴

専門

著作

連載

書籍

  • 「ブラウン運動」
  • 「アモルファスな話」
  • 「ランダムな構造に秩序をみる」
  • 「人生は夢へのチャレンジ」
  • 「ランダムな世界を究める」
  • 「複雑さを科学する 上下」
  • 「科学する楽しさ 21世紀へのチャレンジ」
  • 「科学の世界にあそぶ 」
  • 「心が空を駆ける」
  • 「2人で紡いだ物語」
  • 「真理への旅人たち」
  • 「人物で語る物理入門」
  • 「〈あいまいさ〉を科学する」
  • 「まず歩きだそう 女性物理学者として生きる」
  • 猿橋勝子という生き方」
  • 「朗朗介護」
  • 「人生は、楽しんだ者が勝ちだ」

脚注

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  1. その後、高校1年までに数回の知能テストを受けて常に170台をキープしていたが、「170台という数字は自分では不満で、実際には200以上でもとれたはずだと考えていた」「知能テストの問題は、どんなものかという大体の様子を一度知ってしまえば、出題者の意図が透けて見えるようになる。そういう場合には、出題者のIQまで推定できたりする」「問題作成時点で、170台以上のIQは想定されていなかったのだろう。問題数がもっとあれば、IQ200でも優に出せたのに、とずっと考えていた」と述べている(『まず歩きだそう』p.38-39)。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 米沢富美子「二人で紡いだ物語」(朝日文庫)p.306-310。