社日

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社日(しゃにち)とは雑節の一つで、産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日。春と秋にあり、春のものを春社(しゅんしゃ、はるしゃ)、秋のものを秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)ともいう。社日は古代中国に由来し、「社」とは土地の守護神、土の神を意味する[1]

春分または秋分に最も近い(つちのえ)の日が社日となる[1]。ただし戊と戊のちょうど中間に春分日・秋分日が来る場合(つまり春分日・秋分日が(みずのと)の日となる場合)は、春分・秋分の瞬間が午前中ならば前の戊の日、午後ならば後の戊の日とする。またこのような場合は前の戊の日とする決め方もある。

この日は産土神に参拝し、春には五穀の種を供えて豊作を祈願し、秋にはその年の収獲に感謝する。また、春の社日に酒を呑むと耳が良くなるという風習があり、これを治聾酒(じろうしゅ)という。島根県安来市社日町などが地名として残っている。

春社 秋社
2007年 3月25日 9月21日
2008年 3月19日 9月25日
2009年 3月24日 9月20日
2010年 3月19日 9月25日
2011年 3月24日 9月20日
2012年 3月18日 9月24日
2013年 3月23日 9月19日
2014年 3月18日 9月24日

脚注

  1. 1.0 1.1 「年中行事事典」p374 1958年昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版