熱傷後瘢痕部掻痒感

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

熱傷後瘢痕部掻痒感(ねっしょうごはんこんぶそうようかん)とは、やけどしたあとの傷痕に生じる強いかゆみである。

このかゆみは大変強く、人によっては不眠になったり、寝ている間かきすぎてシーツが血まみれになっていることもある。

この苦痛を軽減するにはクロルフェニラミンマレイン酸塩酸フェキソフェナジン塩酸セチリジンなどの外用薬があるが、特効性はない。ヨモギローションを使用して効果があるとする文献もある[1]

掻痒感の期間は人にもよるが、約1~2年間。

対策としては、清拭ステロイド外用薬塗布、包帯の上からたたくなどがある。もっとも効果的なのはかゆみを気にしないように、肉体的キュアのみならず精神的ケアを重視することである。

関連項目

脚注

  1. 小川、百東「ケロイドおよび肥厚性瘢痕の予防と治療法」日医大医会誌 2005年、1巻3号、121ページ (pdf)