ダイアゴン横丁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
漏れ鍋から転送)
移動先: 案内検索

ダイアゴン横丁(ダイアゴンよこちょう、Diagon Alley)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、およびその派生作品に登場する架空の横丁である。

概要

魔法使い魔女が必要とする、ありとあらゆる魔法道具が売られている横丁。ロンドンにあるパブ「漏れ鍋」の裏庭にある壁の特定の煉瓦を杖で叩くと、ダイアゴン横丁に入ることができる。

横丁名は対角線を意味する「diagonal」から。また、「夜の闇横丁」に隣接している。

施設

漏れ鍋
デイジー・ドッダリッジ(1467-1555)が創業した、マグルのロンドンとダイアゴン横丁を繋ぐパブ(同時に宿屋も兼ねており、3巻でダーズリー家を家出したハリー・ポッターが暫くの間滞在している)。3巻時点での亭主はトムという禿げた老人で、物語終了後はハンナ・アボットが亭主になっている。
本屋とレコード屋に挟まれており、ほとんどのマグルはこの店の存在に気付くこともなく通り過ぎてしまう(6巻におけるアルバス・ダンブルドアトム・マールヴォロ・リドルの会話の中で、マグルには「漏れ鍋」を視認することさえ不可能であることが示唆されている)。ただし「漏れ鍋」の存在を知っていれば中に入ることはできるようで、2巻ではハーマイオニー・グレンジャーの両親が入店している。
映画「アズカバンの囚人」では、店の出入り口をBMWで塞いでおり、客が店を訪れると車の警報装置が作動して店内に知らせる仕組みになっていた。撮影した場所はレデンホール・マーケットの眼鏡屋で、映画の中でハリーが使用しているものに似た眼鏡も飾られていた。
グリンゴッツ魔法銀行
魔法界唯一の銀行。ゴブリンが経営している(但しビル・ウィーズリーフラー・デラクールのように、グリンゴッツに勤務する魔法使いや魔女もいる)。地下金庫の管理、マグルの通貨との両替、財宝の発掘などを行っている。
建物はダイアゴン横丁と夜の闇横丁の交差点付近にあり、一際高くそびえ立っている。金庫は地下深くにあり、大理石のホールからトロッコを使って金庫へ向かうという仕組みになっている。
地下金庫へ向かう道の途中には、「盗人落としの滝」と呼ばれる、侵入者の魔法や呪いを洗い流す防衛装置が存在する。また金庫の中には、ゴブリンでなければ開けることができない金庫や、ドラゴン(映画版ではウクライナ・アイアンベリー種のドラゴン)によって守られている金庫が存在する。こうした厳重な警備体制を指して、ルビウス・ハグリッドはグリンゴッツを「ホグワーツ以外でもっとも安全な場所」と語っているが、作中で2度金庫が破られている。
映画「賢者の石」によると、ハリーの金庫は687番金庫である。ちなみに賢者の石が入っていた金庫は713番金庫、シリウス・ブラックの金庫は711番金庫。
オリバンダー杖店
紀元前382年創業の老舗の杖専門店。店主はオリバンダー老人
この店で販売されている杖の芯にはユニコーンの毛、ドラゴンの心臓の琴線、不死鳥の尾羽のいずれかが使われている。
フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラー
アイスクリーム専門店。店主はフローリアン・フォーテスキュー。
3巻では、ハリーがここのテラスで夏休みの宿題をした。その際、店主は中世の魔女狩りについて非常に詳しく、ハリーの宿題を手伝ってくれた上にサンデーを30分ごとに奢ってくれた。
6巻で、店主が失踪した為に閉店状態となった。
フローリシュ・アンド・ブロッツ書店
書店。魔法界の様々な書物を扱っており、ホグワーツの教科書も全て揃っている。通販も受け付けている。
2巻ではギルデロイ・ロックハートのサイン会を行った。
魔法動物ペットショップ
ヒキガエルやネズミなどのペット用魔法生物(ふくろうを除く)の店。ハーマイオニーの猫クルックシャンクスはここで購入。「ネズミ栄養ドリンク」も購入可能。
イーロップのふくろう百貨店
ふくろう専門店。ハリーのペットであるヘドウィグは、ここでハグリッドが購入した。
高級クィディッチ用品店
一流(恐らくプロ用)のクィディッチ用具の店。ファイアボルトなどが売られている。
高級箒用具店
飛行用箒の専門店と思われる。高級クィディッチ用品店とは別の店らしい。
鍋屋
魔法薬の調合に使う鍋を売る店。大小色々、銅、真鍮、錫、銀、自動かき混ぜ鍋、折り畳み式と品揃えは豊富。
薬問屋
悪くなった卵と腐ったキャベツの混じったような悪臭がする。いろんな魔法薬の材料が売られている。
ギャンボル・アンド・ジェイプスいたずら専門店
魔法の悪戯道具専門店。
ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ
フレッドとジョージ・ウィーズリーが開業した悪戯専門店。ダイアゴン横丁93番地にある。
営業自体は以前から通販という形で行われていたが、店舗を構えたのは2人がホグワーツを中退(5巻)してから。ホグワーツではこの店の商品は全面禁止にされているが、他の悪戯道具の禁止令と同様に生徒に完全に無視されている。
2人に開業資金を提供したハリーはこの店で優待されており、どこで手に入れたか宣伝するという条件付きで、無料で好きな商品を譲ってもらえる。
マダム・マルキンの洋装店
衣料専門店。普段着から式服まで扱っており、ホグワーツ魔法魔術学校の制服も購入できる。
原作でハリーがドラコ・マルフォイと初めて出会った場所。
トウィルフィット・アンド・タッティング
6巻でマルフォイ母子が行くと言っていた洋服店。店舗の場所がダイアゴン横丁かどうかは不明。

テンプレート:ハリー・ポッターシリーズcs:Místa v Harry Potterovi#Příčná ulice en:Places in Harry Potter#Diagon Alley fr:Lieux dans l’univers de Harry Potter#Chemin de Traverse it:Luoghi di Harry Potter#Diagon Alley ru:Локации мира Гарри Поттера#Косой Переулок vi:Địa điểm trong Harry Potter#Hẻm Xéo