清水港駅
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清水港駅(しみずみなとえき)は、静岡県清水市(現静岡市清水区)新港町にあった日本国有鉄道(国鉄)清水港線の貨物駅である。電報略号は、ナト。なお、鉄道の線名は「しみずこうせん」と「港」が音読みだが、駅名では「みなと」と訓読みになる。
駅概要
名前の通り、清水港に隣接した臨海駅であった。駅東側の、豊年製油静岡工場(現・J-オイルミルズ静岡事業所)への専用線があり、有蓋車による貨物輸送を行っていた。また、貨車と船の間で直接材木の積み下ろしができる「テルファークレーン(テルハ)」があり、この駅のシンボル的な存在となっていた。
開業以来貨物駅であったが、本線の海側に1面のホームがあった。
歴史
- 1916年(大正5年)7月10日 - 東海道本線貨物支線の貨物駅として開業。
- 1928年(昭和3年)5月29日 - 貨物テルハ設置。
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 小荷物の取扱を開始(一般駅となる)。
- 1944年(昭和19年)12月1日 - 清水港線に所属線を変更。
- 1954年(昭和29年)9月1日 - 小荷物の取扱を廃止(貨物駅に戻る)。
- 1984年(昭和59年)4月1日 - 清水港線廃線に伴い廃止。
隣の駅
駅跡地
- 現在では跡地の国道149号側は総合商業センターエスパルスドリームプラザとなっている。海側は清水マリンパークとして整備され、この海側敷地内に保存されたテルファークレーンは2000年(平成12年)に国の登録有形文化財に登録された。