水運車

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水運車(すいうんしゃ)とは、貨車の一種である。記号は「ミ」。

形状としてはタンク車と似たような形状で、タンク型の荷台が付いている。

蒸気機関車の運転においては水質の良い水が必要となるため、水質の悪い地域にある機関区へはこの水運車を使って水を輸送していた。しかし蒸気機関車が全廃されたあとは必要がなくなり、すべて廃車となっている。

水運車の変わった利用として「昭和53-54年福岡市渇水」の際に運行された、いわゆる「水列車」がある。九州内の蒸気機関車は1975年(昭和50年)3月に廃止されていたが、残っていた水運車を活用した数両編成の列車が仕立てられ、大分などから当時の(貨)福岡港駅へ水を運んだ。

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