水ガラス

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ファイル:Křemičitan sodný.PNG
ケイ酸ナトリウム(<math>Na_2SiO_3</math>)

水ガラス(みずがらす)は、ケイ酸ナトリウムの濃い水溶液である。ケイ酸ナトリウムをに溶かして加熱することで得られる。水飴状で大きな粘性を持ち、接着剤、耐火塗料などとして利用される。粘土の粘性を低下させる力を持ち、粘度調整用の添加剤として陶芸で使用される。

水ガラスに塩酸などの強酸を加えると、弱酸の遊離がおこってゲル状ケイ酸沈殿する。

<math>\rm Na_2SiO_3 + 2HCl \longrightarrow H_2SiO_3 + 2NaCl</math>

また、水ガラスに金属塩を加えるとそのケイ酸塩が生成する。この現象をテンプレート:仮リンクといい、理科の実験でよく題材にされる。

東日本大震災によって深刻な事態に陥った福島第一原子力発電所の2号機(福島第一原子力発電所事故)では、きわめて高い濃度の放射性物質を含む水が海に直接流出していたが、周辺に水ガラスを注入したことで流出を弱めることができた[1][2]

脚注・参照

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関連項目

外部リンク

  • 中日新聞福島原発、汚染水流出止まる 止水剤注入が効果_社会(CHUNICHI Web)テンプレート:リンク切れ
  • 福島第1原発事故 東京電力、水ガラス注入について「一定の効果はあった」