正統教義
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テンプレート:出典の明記 正統教義(せいとうきょうぎ、orthodoxy)・正統主義(せいとうしゅぎ)とは異端(Heresy)に対する語である。多くの場合キリスト教に関係して用いられる。歴史的文脈によってその指す対象はさまざまに異なる。また教義と教理の語には相違がある。
- 一連の公会議、特に第2コンスタンティノポリス公会議までの古代の7つの世界公会議によって決定された教説に基づく教義、特に4~5世紀の古カトリック教会時代に生み出された信条(使徒信条、ニケヤ信条、アタナシウス信条など)に告白されている教義のこと。正統主義は、その教義に立つ立場のことである。
- 上からの派生で上記教理を継承すると自認する教会のこと。正統派。よく用いられる例としては次のものがある。
- 正教会の自己言及としての正教会。
- ローマ・カトリック教会の自己言及としてのローマ・カトリック。
- 使徒継承教会(ローマ・カトリックと正教会)の自己言及としての使徒継承教会。
- ルター派教会における主流派。とくに敬虔主義に対してこのように呼ぶ。
- プロテスタントのうち、発祥を宗教改革の時期にまで遡れる比較的古い教派。「メインライン(主流派)」とも呼ぶ。福音派に対して、行政的宗教改革の教派を指す概念。
- プロテスタントのうち、宗教改革の教理と、リバイバルの信仰を受け継ぐ聖書信仰(福音派と聖霊派)の教会。近代聖書批評学と自由主義神学により、キリスト教の本質とされる聖書の教理を捨て、ローマ・カトリック教会とエキュメニカル運動を行い、異教との行き過ぎた対話により混合宗教化する、リベラル派、エキュメニカル派プロテスタントに対して、旧来の福音主義信仰を持つ教派を指す概念。
これらの教派が一定の歴史的時代および場所において多数派を占めており、この名辞が多用されたことから、今日の思想史的研究において、とくにこれらの立場に共鳴を持たない中立的記述においても、これらの名辞は便宜上用いられるのが通例である。