東鳴子温泉

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テンプレート:日本の温泉地 東鳴子温泉(ひがしなるこおんせん)は、宮城県大崎市(旧国陸奥国明治以降は陸前国鳴子温泉郷にある温泉

アクセス

泉質

  • 食塩泉
  • 重曹泉
  • 芒硝泉

湧出場所により泉質の違いがみられるが、それら多くに共通しているのは、植物腐食成分を含むモール泉の性質を持つことである。モール臭とよばれる鉱物系のにおいがあり、一部の湯ではこれに重油・シンナー様のいわゆる「アブラ臭」が加わっている。

陸羽東線と江合川に囲まれた赤湯地区では、「赤湯共同源泉」と称される、いくつかの源泉をブレンドした湯が共同配湯されている。陸羽東線より東南側には、田中温泉・高友旅館黒湯・中野温泉・馬場温泉などの個性的な湯が湧く。江合川の向かい側、赤這地区ではこれらとはまた違うさまざまな湯が湧出している。

温泉街

14軒の旅館が存在する。温泉街は大きく分けて3つに分けられる。駅周辺部、江合川対岸、駅から東南へ旧道を国道47号に向かって歩いていった方面に点在する温泉である。駅東南側の温泉はそれぞれ地域の字を冠した温泉を名乗っている。馬場温泉、田中温泉、中野温泉などである。

古くから湯治場として開けたことから、素泊まりや自炊部、また混浴浴場を有する旅館が多い。

歴史

開湯の伝説は2つ存在する。1つは、平家の落人仁治元年に発見したとする説。もう1つは天平19年にこの地に玉造軍団が設置された際には既に温泉は存在したとする説である。

江戸時代には仙台藩藩主専用の風呂である御殿湯も置かれた。仙台藩の御殿湯は青根温泉にも置かれた。現在の最寄駅の駅名はこれに由来する。

明治43年に発生した山崩れで温泉街は一度壊滅したが、その後復興している。

外部リンク

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