材料記号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:国際化 材料記号(ざいりょうきごう)とは金属材料を工業的に利用するのにあたり特性、形状などの異なるものを識別するための規格化された製品名を簡略に扱うための記号をいう。 日本工業規格(JIS)の材料記号はアルファベット文字と数字で表記される。記号には材質を示す文字記号、製品規格を示す文字記号、種類を表す数字、製法を示す文字記号で構成される。

鉄鋼系材料記号

代表的な日本工業規格(JIS)における鉄鋼系材料記号の一覧。第1位の文字は鋼を表すS(Steel)、または鉄を表すF(Ferrum)。

記号 記号例 説明
S□□C S45Cなど 機械構造用炭素鋼(□□は炭素含有量)
SCM□□□ SCM435 クロムモリブデン鋼
SGP□□ SGP25Aなど 配管用炭素鋼管(Gas Pipe、□□は大きさ)
SK□□□ SK120 炭素工具鋼(Kogu、□は炭素含有量)
SKH□□ SKH51 高速度工具鋼
SS□□□ SS400など 一般構造圧延鋼(Structural、□□□は最低引張強さを示す。)
SUS□□□ SUS304など ステンレス鋼
FC□□□ FC200など 普通鋳鉄ねずみ鋳鉄)□□□は最低引張強さを示す。

代表的な非鉄金属材料

代表的な日本工業規格(JIS)における非鉄金属材料の一覧。

アルミ

第1位の文字がアルミを表すAで始まり、展伸材は4桁数字が続く。

記号 説明
A1□□□ 工業用純アルミニウム(99.0%以上)
A2□□□ 銅系アルミ合金。ジュラルミン
A3□□□ マンガン系アルミ合金
A4□□□ けい素系アルミ合金
A5□□□ マグネシウム系アルミ合金
A6□□□ マグネシウム・ケイ素系アルミ合金
A7□□□ 亜鉛・マグネシウム系アルミ合金で超超ジュラルミンなど

記号 説明
C10□□ 無酸素銅(99.96%以上)
C11□□ タフピッチ銅(99.90%以上)
C12□□ りん脱酸銅(99.90%以上)
C17□ ベリリウム銅
C2□□□ 黄銅(真鍮)
C36□□ 快削黄銅
C37□□ 鍛造用黄銅
C46□□ ネーバル黄銅
C5□□□ りん青銅

関連項目