札幌市交通局560形電車

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札幌市交通局560形電車(さっぽろしこうつうきょく560がたでんしゃ)とは、札幌市交通局1953年に導入した札幌市電路面電車車両である。

概要

車両番号 製造年月 製造元 廃車年月 機器供出
561号 1953年
10~12月
汽車会社
東京製作所
1968年10月
(実質8~9月)
713号
562号 1969年12月
(実質10月)
A871+
A872号
563号
564号 1969年12月
(実質11月)
A873+
A874号
565号
566号 1971年10月
567号
568号
569号
570号

1953年(昭和28年)に登場した。561~570号の10両。

550形をベースとした全鋼製車で、前面窓を550形の落とし窓から、上ヒンジのせり出し式とし、前面窓部に傾斜をつけた形状へ変更したため、全長が僅かに長くなっている。前照灯は前頭部に取り付けられていたため直近の照度が不足しており、乗務員には不評であった。翌年登場する570形(前期車)とほぼ同一設計である。

登場当初の塗色は窓周りが淡緑、ほかは濃緑であった。後に330形と同様の塗色に変更されたが、ステンレスの飾り帯は付けられず、白帯となった。

製造当初は正面右側の運転台上部に小型の方向幕が設置されていたが、1960年(昭和35年)に中央に大型の物を設置する改造を行った。

1968年(昭和43年)から1969年(昭和44年)にかけて561~565号が710形A870形に主要機器を譲って廃車となり、566~570号も1971年(昭和46年)に廃車となった。

主要諸元

  • 全長:11,000mm
  • 全幅:2,230mm
  • 全高:3,815mm
  • 自重:14.0t
  • 定員:90人
  • 出力・駆動方式:37.3kW×2・吊り掛け式
  • 台車型式:住友金属KS-40

テンプレート:札幌市交通局の車両